2016年7月4日月曜日

ドラッグストアの前で

ドラッグストアの前に山積みになったカイロ
を眺める僕の前を凍えながら帰る無防備な君
ここでカイロを買ってあげればカッコいいんだろうなとか思うけど
下手したら「キモい」「キモい」って晒し者にされるだろうしな
こんなことは始めっからイケメンにしか認められてないのかもな
すべてに自信が持てなくて
「好き」って気持ちに素直になれなくて

「カップル」っていう新しい関係になりたくて
でも「友達」っていう関係すら失うリスクに怯えて
本当に好きなんだよなって自問自答したいくらい
でもとりあえず答えは変わることなくYesなんだ

I love you
I love you
脳内で何度も予行演習
I love you
I love you
でも妄想ばっかが一人歩き


ドラッグストアの前に山積みになった蚊取り線香
を眺める僕と君の距離は遠のくばかり
彼女取り線香とかあったらいいなとか思うけど
そもそも君を「彼女」にする意味ってなんだろう?とか考えちゃって
誰にも嫌われたくないのに愛されたいって身勝手だよな
いろんな渦巻く思想の中心にはいつも君がいて

いつしか君は僕に気があるんだと思うようになっていた
何気ないその仕草さえそうなんだと結論づけてた
そう思う度に独占欲ばかりが溢れ
自信なんてものは融けて滴り落ちていった

I love you
I love you
世界の終わりだったら言えるのにって
I love you
I love you
言えず仕舞いの日々が続いて


ドラッグストアの前に山積みになったカイロ
を眺める僕の後ろを手を繋ぎながら帰る君
もう君が幸せならばそれでいいやって それで心が納得するはずなくて
もう冷たくなったカイロをずっと握りしめていた

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