2016年9月24日土曜日

MooN

飛び疲れてしまって堕ちていく僕
真っ暗な海面へと 羽も動かさず
もういっそこれでいいやと思って
今頃みんな騒いでるかなぁ

群れからはぐれてって堕ちていく僕
真っ暗な海面へと 羽も動かさず
むしろこの方がいいやと思って
どうせすぐ鳴きやむだろう

とその時月が語りかけてきた
「大丈夫?」って
導かれるように全てを話した
また飛べる気がした

暗闇を切り裂くその光は
心の内側を照らしてくれた
「おせっかいでごめんね」なんて微笑まないでくれ
水際で救い出されたんだ


夜が来るのを待って飛び続ける僕
本当に全部全部 受け止めてくれて
「ありがとう」って言葉のほかに
「好き」って言葉も生まれたんだ

やっと夜が訪れ飛び続ける僕
今度は僕が全部受け止める番だ
君に「嬉しい」って言ってもらえて
僕は本当に嬉しいよ

とその時僕はつぶやいてしまった
「大好きだ」って
でもそれすら全部受け止めてくれた
受け入れられなくても

暗闇を切り裂くその光は
恋心まで照らし出したの
「楽になったよ ありがとう」なんて微笑まないでくれ
救われたのはこっちの方なんだ


たとえ君が雲に隠れても
どんなに強い向かい風吹いても
君に救われた命なんだから
必死に飛んでいくんだ
闇を抱えつつも
傷だらけだったとしても
遥か雲の上の君見上げて
君みたいに


暗闇を切り裂くその光を
浴びた僕に反射した光が
また君みたいに暗闇を切り裂いていくんだね
誰かの「月」になっていくんだね

0 件のコメント:

コメントを投稿