ラベル 10.3rd single「越冬」 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 10.3rd single「越冬」 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年3月5日日曜日

ロゼット

冬の便りはこの街にも届いた
色を変えた葉もあとは落ちるのみとなった
北風が僕らの身体を芯から冷やした
これ以上はやれる気がしなくなった

花を咲かせたはずの努力が
人々に踏みつけられていく
もはや誰に見向きもされず
正直辛い
でもここで、こんなところで亡くす訳にはいかないんだ

葉を目一杯広げて
たくさん光を吸い込んで
今はただの忘れられし草
でも春には綺麗な花を咲かすんでしょ
可愛らしい綿毛を纏うんでしょ
だから堪えて


余寒見舞いはこの街にも届いた
積もった雪も残すは融けるのみとなった
北風も少しずつ生温くなってきた
これ以上やれるだろうか

花を咲かせようとする努力が
人々に踏みつけられていく
無論誰に見向きもされず
正直辛い
でもここで、こんなところで亡くす訳にはいかないんだ

葉を目一杯広げて
たくさん光を吸い込んで
今はただの忘れられし草
でももうすぐ綺麗な花を咲かすんでしょ
待ち望んでくれてる人がほら居るでしょ
だから堪えて

2017年2月21日火曜日

大掃除

今年もそろそろ終わることですし大掃除でもしましょうかね
そうね、あなたへの想いも処分しなくちゃね
「とりあえずあの辺から取りかかろ!」
また口癖が孤独を響かせる


このアルバムは出会ったばかりの頃のもの
1ページ目は初デートの映画館ね
お互い笑顔がぎこちない!
改めて見ると超うける(笑)

このは整理が苦手なあなたに買ったもの
結局あなたが使うことは無かった
うん、せっかくだし使おっかな
生活にあなたを感じられそうだし

ん?このキーホルダーは...ああ!

夢の国とはまさにこのこと
テーマパークだったのかしら、あの頃の私たちは
ドラマのようにキスをして
ドラマのようにハグをして
ドラマのようにさよならを告げた


思えば共通点もないし
考え方も違うし
顔面偏差値もつりあってないし
逆によくこんなに長続きしたわね、私たち
喧嘩するほど仲がいいと言うとしてもし過ぎだったよね

ん?この気持ちは…ああ!!

共通点とはまさにこれだね
整理が苦手だったのね、この頃の私たちは
消耗品のように捨てられて
必要かもと貯めといて
埃のように掃き捨てた

2016年12月28日水曜日

Turning point

いつの間にか逃げるのが上手くなっていたようだ
いつの間にか虚言を吐くのが上手くなっていたようだ

布団に潜って過ごすだけの日々が「嫌だ」と言ってまた布団に潜って

今まで何度も唱えるだけ唱えてきた「変わりたい」の言葉も
今度こそ嘘とならぬように
さあ今がターニングポイント
今年一杯でこの自堕落な生活に終止符を


いつの間にか反省のふりが上手くなっていたようだ
いつの間にか自分隠すのが上手くなっていたようだ

自分を悲劇のヒロインに仕立てあげて
掛けてもらった優しい言葉に甘えて

今まで何度も唱えるだけ唱えてきた「変わりたい」の言葉も
今度こそ嘘とならぬように
さあ今がターニングポイント
今年一杯でこの自堕落な生活に終止符を


来年こそは変わってやるんだ

2016年11月2日水曜日

I亅

今年初めて息が白くなった日
僕は柔らかな陽に手を伸ばした
霞んだ目をこすって
そのままポケットに突っ込んだ

それは何も特別なことなんかじゃなくて
当たり前に起こることなのに
何を勘違いしちゃったんだろう
笑えるよね

雲に覆われた空から雪が降るのはまだ少し、もう少し先のことだけれど
今も今度も「寒い」って僕は言うんだろう
セーターも着ないまま肩をそう震わすんだろう


今年初めて手がかじかんだ日
僕は柔らかな陽をじっと見つめていた
袖に引っ込めた手を出そうとするも
冷んやりしていて諦めた

それは何も自分がおかしいとかじゃなくて
当たり前に起こることなのに
何を勘違いしちゃったんだろう
笑えるよね

雪降る朝にあかぎれで痛むのはまだ少し、もう少し先のことだけれど
今も今度も「寒い」って僕は言うんだろう
手袋もはめないままその両手をこすりあわせるんだろう


気づいたら周りはみんな冬支度を済ませてしまった
冬将軍ももう街をふらついているらしい
あの陽から僕は遠のいていく
でも確実に近づいてるの

成り行きに抗って暖房をかけるのはまだ少し、いやもうかなり先のことだけれど
「あったかい」を言う今度が訪れるまでの辛抱だ
でもやせ我慢は必要ないよ
ほらスープをすすって
訳もなく動き回って
弱々しい灯火を
絶やさぬように
掴みとる前に