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2017年3月4日土曜日

badbye

雨混じりの雪が地面に落ちて解けるように
あなたはすっとここから姿を消した
あまりに突然だったもんだから
未だ信じられていないよ

雨混じりの雪が地面に落ちて解け込むように
私とあなたは自然とひとつになった
あまりに突然だったもんだから
みんな驚いていたっけな

早く手に入れた優越感を
自己中心的な欲求を
抑えきれなくなっていた
「そうじゃないでしょ」
分かっちゃいたはずだけど

永遠を誓ったこの愛を
「幸せにする」と誓ったその言葉を
どうすればいい? どこにやればいい?
膨らむ悲哀と憎悪と絶望と

ふたりで紡いでた思い出までも
ふたりで描いたあの未来までも
振り回したくはないよ
もう君に迷惑かけたくはないよ


積もった雪に雨が降って固まるように
私とあなたは強く結びついた
あまりに突然だったもんだから
みんな驚いていたっけな

固まった氷が踏まれて砕けるように
私とあなたは壊れてしまった
あまりに悲惨だったもんだから
みんな黙りこくっていたっけな

喪ったことの悲しみを
消し去ったものへの憎しみを
抑えきれなくなっていた
「そうじゃないでしょ」
分かっちゃいたはずだけど

永遠を誓ったこの愛を
「幸せにする」と誓ったその言葉を
どうすればいい? どこにやればいい?
膨らむ悲哀と憎悪と絶望と

ふたりで紡いでた思い出までも
ふたりで描いたあの未来までも
殺したくはないよ
過去の話にしたくはないよ


こんな事がなくても多分ふたりは別れていた
今考えればそう思うんだ
こんなダメな自分と別れる気のない優し過ぎるあなたを見た神様が
半ば強引に引き裂いたのかな
そういって何度か正当化しようとした
でも離れるのと灰になるのは全くもって話が違う
頭の中で"彼女"はいつまでも血を流し続けてるんだよ…
でも涙を流し続けることしかできないんだよ…

アァ

2016年12月21日水曜日

in-goodbye

キラキラ輝いていた心の中のイルミネーションは突如停電して
この真っ暗闇からどうすればいい?
これほどにも無情な問いかけは、

浮かんだ泪のせいでよく見えていないのと
吐いた気は温かくて
冷たくなってしまった手をそっと握る

私に出来る事と言えば
世界を恨むことと
あなたのいる今を考えて嘆き悲しむことくらい

もしあなたが雪だと分かっていたなら
もっとあなたに優しくしてあげたのに
もし今日が雪解けだと分かっていたなら
ずっとあなたの隣にいてあげたのに


心を覆う黒々とした雲は重くのしかかってきて
もう青空は見られないの?
弱々しい、たどたどしい声

泪は溢れては乾いてを繰り返し
天に向かって昇ってゆく 想いを乗せ

私が出来たらと思うことは
あなたを忘れることではなく
あなたを隣に呼ぶこと

もし暁のうちに気づけていたなら
もっと大事に過ごしたのに
もしあなたを護ることが出来たなら
少しはお返しできたのに


できなかった。
できなかった。
そう思うとより強く


大掃除で出てきたあなたのチェスターコートを無理に羽織ってみて
あなたの匂いが温もりが
ねえ、また会えるんでしょ?
ねえ、

2016年12月19日月曜日

解けて。

思い出してしまうのは打ち解けあったあの日
あなたが私に傘を貸してくれたんでしたっけ
思い出してしまうのは付き合い始めたあの日
私がハート型のチョコを渡したんでしたっけ
思い出してしまうのは去年の今頃
寒さに手が震えて写真がみんなブレたんでしたっけ
思い出してしまうのはそう、あの日。
もし戻ることが出来るならと今でも涙が

誤解の解けぬまま
赤い糸は解けて
引かれた後ろ髪は凍りついて解けぬまま
時計の針ばかり進んでゆく

「楽観的になりなよ」なんて励ましてくれるけど
そうじゃないの 私はあなたじゃなきゃ嫌なの
そんなことを言ってしまう自分の傲慢さが
何よりずっと嫌いなの
あなたもきっと嫌いなの


大切にしてしまうのはあなたにもらったコーデュロイ
もうサイズは全く合わないというのに
大切にしてしまうのはあなたが使ってたマグカップ
毎朝私がミルクティーを淹れてあげて
大切にしてしまうのはあなたが言ってくれた誉め言葉
「可愛」かったショートカットももう伸びきってしまったけれど
大切にしてしまうのはあなたと紡いだ思い出たち
過去のものにしてしまうのが惜しい気がして

私の持つ棘って?
「どけ!」が辛かった
私の願いが遂げられるなら
土下座でもするのに

「まだ彼が好きなの?」なんてそんなこと言わないで
そんな嘲きった目で私を見つめないで
何も彼が死んだわけじゃないならまだ取り戻せるでしょ?
私の願いもきっとあなたに届くことでしょう?
あなたの願いもきっと私に届くことでしょう?

なんて、馬鹿みたいね。


雪解けよ
元のしなやかな髪に戻せよ
青空よ出でよ
その日差しでどうか救ってよ
と願う暁

2016年12月12日月曜日

my hair is bad

あなたに褒めてもらったショートカットももうすっかり伸びきってしまった
あなたに教えてもらったアーティストももうすっかり人気が陰ってしまった
あなたに買ってもらったコーデュロイももうすっかりサイズが合わなくなってしまった
あなたにもらったはずだった思い出の数々ももうすっかり遠い過去のものになってしまった

それでも私はあなたの側に居たかった
浴槽に溜めたぬるま湯に浸かっていた
そんなことも知らずあなたは遠ざかっていった
まるで磁石のN極どうしをくっつけたみたいに

ドライヤーもかけぬまま、引かれた後ろ髪の赴くまままたあなたに近付こうとした冬の暁
でも私が一歩近付く度にあなたは三歩歩みを進めた
雪が積もった後ろ髪は引かれたまま凍りついていた


あなたに淹れてあげたミルクコーヒーももうすっかり冷めきってしまった
あなたに買ってあげたチェスターコートももう使い物にならなくなってしまった
あなたに作ってあげたハート型のチョコももう全部友達に配ってしまった
あなたに許してあげた「初めて」という言葉で得られたものは何一つなかった

いい加減キリをつけたいの
もうあなたのことも忘れたいの
もう切り替えてはいるの 私なりに
でも凍りついたままの後ろ髪を見た男たちはみな去ってゆくの

シャワーを浴びもせず、ドライヤーをかけもせずただ嘆いた冬の暁
自分で髪を解かすのはいやなの
そんなんじゃ永遠にこのままじゃないのって
分かってはいるのだけど



雪解けよ
元のしなやかな髪に戻せよ
青空よ出でよ
その日差しでどうか救ってよ