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2016年10月15日土曜日

十一月一日

ふと目が覚めると昨日までまとってた仮装がとれていた
「いい子ちゃん」という名の仮装が
もちろんそれは成長なんだろうけど
これまで当然のようにしてやってきたもろもろはすべて
自分の意志からではなくて
親に着せられた仮装のせいだったんだ

選べるという苦しみを
夢がないという悲しみを
突きつけられて僕は歩みを
完全に止めてしまったんだ
でも進まなきゃって分かってたから
意志もなく歩き出したんだ
寄り道ばかりのこの頃に
心底嫌気が差す あの日から


ふと思い出すあの頃の自分
どれだけ理想像だったろうか
ずっと貯めといた菓子たちに
必死に貪りついてます

Trick or treatに甘えたね
「何をせずとも得られる」と思ったね
そんなの今ならバカみたいね
でも自分ひとりじゃ何も出来ないんだ

自由という不自由を
解放という束縛を
感じた僕から溢れ出る
欲は負の物ばかりだった
ブレーキにあたるものもなく
時間を浪費する毎日だ
意志を持たなきゃ んなもん分かってる
でも無いものは無いの 始めっから

じゃあ僕はどこ目指し生きてきゃいいの?

簑虫

ある日たまたま見かけたんだ
塀にぶらさがるミノムシを
子供の頃中身出して悪戯したりもしたっけなあ
今思うとあの頃は自由だったような気がするな
何が僕を変えてしまったんだろう

どんどんどんどん簑を纏って
どんどんどんどん本音隠して
どんどんどんどん心閉ざして
僕らは大人になっていくんだ

どんどんどんどん簑を纏って
どんどんどんどん暗闇へ
どんどんどんどん夢を諦め
僕らは大人になっていくんだ


全部成長するためなのと
自分に言い聞かせたあの日
誰か悪戯でもいいから中身出しておくれよ
あの頃の自由な自分に戻りたいんだ
何で僕はこうなってしまったんだろう

どんどんどんどん簑を纏って
どんどんどんどん瞼閉ざして
どんどんどんどん見えないふりで
僕らは大人になっていくんだ

どんどんどんどん簑を纏って
どんどんどんどん暗闇へ
どんどんどんどん夢を諦め
僕らは大人になっていくんだ

団栗

道端に転がってた団栗を
拾い上げてみたあの日から
何度微笑みかけたっけな
何度交わりあったかな

不思議なほど僕の目を惹いたそれは幸せをもたらした
はずだったんだ それなのに
どうして僕は今目をハンカチで押さえてるんだろう

中から虫が出てきた ただそれだけなのに
非常すぎて異常になっちゃったの

一瞬で豹変した後の君は僕には到底受け入れられなくて
今までずっと騙されていたようで
君を遠くへ放り投げたけど
今思う
僕は君が好きだったんだ


でもあくまで潜んでるんだもんね
それまでは流石に愛せないかな、
何度この結論出したっけな
何度また考え出したかな

なんで中身は食い荒らされちゃったんだろう
そうでもなきゃいつまでも愛せたのに
あの子をこうさせた環境を恨もう そうしよう そうでもなきゃ

日常は崩れ去ったんだと分かって
僕は崩れ落ちて泣いたの

一瞬で豹変した後の君は僕には到底受け入れられなくて
今までずっと騙されていたようで
君を遠くへ放り投げたけど
今思う
僕は君が好きだったんだ