1500mの海底から珊瑚が顔を出した
然れども待ち構えていたのは激しい雨風だった
絶海の孤島は独りその苦を抱え込んで
磨り減らした心をなんとか保ったんだ
最大限の謝意を
最大限の祈りを
どうせ僕には何も出来やしない
でも
最大限の愛を
最大限の焼きもちを
たとえ君なのは君だけだとしても
1500mの海底から珊瑚が顔を出した
然れども認められるどころか心ない言葉が浴びせられた
[カイホウヘノカイホウ](皆方への海報/快方への介抱/解放への解法/快方への解放)を 縋りつく鎖の切断を
溢れかえった錨を珊瑚礁の裏に沈めて
最低限のお礼、と
最低限の今日を
守りたい気持ちは欠片となって
砕けた
幸い君は微笑むも。
再開出来ぬ「昨日まで」の
君を傷つけてしまっていたんだろう
その美しい珊瑚礁が姿現す干潮は
ツキに引きずられ未だ訪れぬよう
でも水を被っているからこそ珊瑚礁は珊瑚礁たり得るのだろう
そこでもう十分だから
止めはしない、でもこれ以上を望んで今を失うくらいなら
「最低限」の維持も
最大級の労だ
そう励ますことしか出来ないんだ
でもそもそも
「最低限」と君を
最初から決めつけた僕はきっと君の力にはなれなかったのだろう
どうか君の「理想」に出会えますように
そしてちゃんと結ばれますように
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