2016年9月29日木曜日

多摩ゾン川

鈍く澱んだその心には
夢や希望を食い散らかすピラニアが放たれて
今日もまたまた今日も
「自分」が破壊されていく
すぐさまピラニアは棲みついて
あっという間に増えてしまって
完全に食い尽くされた
空洞を悲観が埋めた

やっと気づいたんだ これじゃダメだと
そう気づかせてくれたのはあなた

君の優しさで浄化されてゆく
澄み渡ってゆくこの気持ち
卑屈な自分の本当が見えてきたよ
そうしてまた清らかな流れへ


一度濁ったその心には
再び闇が襲いかかってきて染まりそう
息潜めてたピラニアの
稚魚も育ってゆく
すぐさまピラニアは暴食し始めて
あっという間に荒らされてしまって
ちょっぴり空洞が出来た
そこへ君は駆けつけてきた

安心したんだ 今幸せなんだ
そう思わせてくれたのはあなた

君の優しさに満たされてゆく
豊かになってゆくこの気持ち
「変われるんだ」と自信持てたよ
そうしてまた清らかな流れへ


洪水にも耐えられるように護岸工事に堤防整備しといたよ
「もうこれで大丈夫よね」 って待ってよ
どこへもいかないでよ
僕の側にいてよ

2016年9月28日水曜日

夜り道

生きていくことに疲れ果てた僕は公園のベンチ 腰をおろした
見えない未来に嫌気が差して
変わらぬ風景にもたれかかった
自分の過去を見つめて嘆いた
どうしてこんなに堕落しちゃったのと
生きなきゃいけない理由を見失った
瞳から雫が垂れた

何度も宙に八つ当たりしては
そんな自分を嫌った
矛先はいつしか周囲から自分へ向いていた

傷だらけになって僕はついに横たわる
その傷が自分でつけたものだとも分からずに
息を止めたいと強く願ったのはそれが最初のことだったんだ


息をするのさえ苦しくなった僕は公園のブランコ 腰をおろした
前進しても戻ってきちゃう様が
ブランコを漕ぐ自分だったんだ
自分の今を見つめて逃げ出した
どうしてこんなに足踏みしてるのと
「死ぬのはダメ」に疑問を抱いた
いっそのことやり直したかった

何度も「死」について考えては
そんな自分を嫌った
刃先が突き刺さる一歩手前で覚悟決められず迷っていた

傷だらけになって僕はついに突っ伏すの
その傷が自分でつけたものだと分かって
息を止めたいと強く願ったのはこれで何度目のことだろうか

夜の闇に引きずられていく

2016年9月25日日曜日

ナヌ

悄気んな
そんなもんだって
人間関係なんて
そりゃあ気持ちは分かるけどさぁ
出会いがあれば別れもあるなんてこの世の常識だろ?
あいつは例外だと思ったって?
そんな訳がないだろ
いいの? じゃあねって言わないで
最後の瞬間が怒りで

あんなことしたなとか
こんなこともしたなとか
思うと本当にこんなんでいいのか?って
思いが脳裏よぎって
それでも意志は変わらなくって
高ぶる気持ち
今そうっとしまいこんで

goodbye
goodbye
それをただただリピートして
goodbye
goodbye
他には何にも言えなくって

責めんな
しょうがないって
そんなの運命だって
そりゃあ気持ちは分かるけどさぁ
出会いがあれば別れもあるなんてこの世の法則だろ?
あいつは例外だと思ったって?
そんな訳がないだろ
いいの?じゃあねって言わないで
最後の瞬間が嘆きで

あんなことしたなとか
こんなこともしたなとか
思うとこんなんじゃだめじゃんって
思いが脳裏よぎって
それでも意志は変わらなくって
高ぶる気持ち
今ぎゅっと抑え込んで

see you
see you
それをただただリピートして
see you
see you
他には何にも言えなくって


何も悲しまなくていい
お前の思うほどあいつは大事じゃないから
ただあの瞬間は最高だったろ?
それでいいんだ


goodbye
goodbye
それをただただリピートして
goodbye
goodbye
他には何にも言えなくって

2016年9月24日土曜日

MooN

飛び疲れてしまって堕ちていく僕
真っ暗な海面へと 羽も動かさず
もういっそこれでいいやと思って
今頃みんな騒いでるかなぁ

群れからはぐれてって堕ちていく僕
真っ暗な海面へと 羽も動かさず
むしろこの方がいいやと思って
どうせすぐ鳴きやむだろう

とその時月が語りかけてきた
「大丈夫?」って
導かれるように全てを話した
また飛べる気がした

暗闇を切り裂くその光は
心の内側を照らしてくれた
「おせっかいでごめんね」なんて微笑まないでくれ
水際で救い出されたんだ


夜が来るのを待って飛び続ける僕
本当に全部全部 受け止めてくれて
「ありがとう」って言葉のほかに
「好き」って言葉も生まれたんだ

やっと夜が訪れ飛び続ける僕
今度は僕が全部受け止める番だ
君に「嬉しい」って言ってもらえて
僕は本当に嬉しいよ

とその時僕はつぶやいてしまった
「大好きだ」って
でもそれすら全部受け止めてくれた
受け入れられなくても

暗闇を切り裂くその光は
恋心まで照らし出したの
「楽になったよ ありがとう」なんて微笑まないでくれ
救われたのはこっちの方なんだ


たとえ君が雲に隠れても
どんなに強い向かい風吹いても
君に救われた命なんだから
必死に飛んでいくんだ
闇を抱えつつも
傷だらけだったとしても
遥か雲の上の君見上げて
君みたいに


暗闇を切り裂くその光を
浴びた僕に反射した光が
また君みたいに暗闇を切り裂いていくんだね
誰かの「月」になっていくんだね

2016年9月22日木曜日

愛の残骸

ニュースで流れる子どもの自殺
悲しそうな目付きのコメンテーター
配布された相談窓口の電話番号
それらすべてが「死ぬな」と迫ってくる

何をする気もない僕の
存在価値は悲しみの
先送りでしかないんだ
二人にとっての愛の結晶の喪失の

どうせ僕なんて愛の残骸さ
両親の夢に巻き込まれた
お陰様で今日も暗闇で
ただひとり息をしてる


ニュースで流れる凶悪殺人
赤裸々に語られるいじめの実状
難民支援のための募金
代わってあげられたらいいのにな

生きてりゃ良いこともあるよってさ
そりゃそうかもしれないけどさ
そのためにどれだけ苦しめばいいの?
今一番欲しいのは死ぬための理由

どうせ僕なんて愛の残骸さ
両親の夢に巻き込まれた
お陰様で僕は生き物を
犠牲にしてまで息をしてる


産まれてこなければ
流れてしまえば
交わらなければ
出会わなければ


どうせ僕なんて愛の残骸さ
両親の夢に巻き込まれた
死後の方が辛かったら困るから
生きていくことにするけどさ

せめてもっといい子に産んで欲しかったな。

2016年9月18日日曜日

赤い電波(original ver.)

あの欠片みたいな記憶 かき集めて
君がそんなこと言う妄想を作り上げて
勝手に好きになって
もっと聞きたくてリプライを送ったんだ

この欠片みたいな語彙 かき集めて
君に喜んでもらえる言葉を探して
君のすべてをただ受け入れて
周りがどうとか何もかも分からずに

優しさが返ってきて
もう僕はどうすればいいんだろう

笑って泣いて触れて離れて
なんてできないけど
この電波が僕らを繋いでくれてるんだ
この画面の向こう側に同じように輝く君がいて
これはもう現実だと言える自信があるんだ


その欠片みたいな想い かき集めて
届くまで割れぬように厳重に梱包して
好きだよ 大好きだよって
恥ずかしくて言えずリプライを送ったんだ

この欠片みたいな茶々も渦のように
友達関係すら崩れかねないピンチ
でも勝手に好きになったから
最低限君を守りたいと思うんだ
何ともいえぬ返事が返ってきて
もう僕はどうすればいいんだろう

分かってたって 分かってたって
急に不安になって
弱音ばっか吐き出す僕を君は嫌うだろうな
この画面の向こう側に同じように悩んだ君がいるって
これはもう現実だと信じるしかないんだ


かばって泣いた 分かってやった
なんてバカな選択だろう
だけど君の為なら だからお願い笑って触れて

離れてたって 変わってたって
同じように思った君がいて(正直に。見える?真っ赤な電波)
ずっと願っていた未来はもうすぐそこなんだ

赤い電波

あの欠片みたいな記憶 かき集めて
君がそんなこと言う妄想を作り上げて
勝手に好きになって
もっと聞きたくてリプライを送ったんだ

この欠片みたいな語彙 かき集めて
君に喜んでもらえる言葉を探して
君のすべてをただ受け入れて
周りがどうとか何もかも分からずに

優しさが返ってきて
もう僕はどうすればいいんだろう

笑って泣いて触れて離れて
なんてできないけど
この電波が僕らを繋いでくれてるんだ
この画面の向こう側に同じように輝く君がいて
これはもう現実だと言える自信があるんだ


その欠片みたいな想い かき集めて
届くまで割れぬように厳重に梱包して
好きだよ 大好きだよって
恥ずかしくて言えずリプライを送ったんだ

この欠片みたいな茶々も渦のように
友達関係すら崩れかねないピンチ
でも勝手に好きになったから
最低限君を守りたいと思うんだ

何ともいえぬ返事が返ってきて
もう僕はどうすればいいんだろう

分かってたって 分かってたって
急に不安になって
弱音ばっか吐き出す僕を君は嫌うだろうな
この画面の向こう側に同じように悩んだ君がいるって
これはもう現実だと信じるしかないんだ


泣いて笑って。離れて触れて。
なんてバカな願いだろう
だけど叶えてみせるさ それくらいね覚悟がなきゃ

笑って泣いて 触れて離れて
夢幻が現実に
なるその時はもうすぐそこに来ているんだ

2016年9月12日月曜日

恋仲

好きだ 間違いはないんだ
ここまではっきりとした感情は初めてなんだ
だけど絶対に叶いはしない恋なんだ
事情が許さないんだ

「好きだ」って 言えれば済むんだろうけど
できないからこれがまた大変なんだ
でも本当は向こうにも気があるような気がするんだ
何とかして言わせようとするんだけどやっぱり何も言わない
きっと言えないだけなんだろうな
そういうことを願いたいな

どうか恋仲でありますように
もうこの際付き合えなくてもいいからさ
どうか君が僕を好きでいてくれますように
それだけでもう僕は十分だから

好きだ
間違いはないんだ
ここまではっきりとした感情は初めてなんだ
でも絶対叶ったとしてもダメなんだ
すぐに別れちゃうだろう

「好きだ」って言えれば区切りはつくんだけど
その後のこと 考えたくもないな
でも本当はなんとか上手くいけるような気もするんだ
何とかして言おうかとはするんだけどやっぱり何も言えない
二人の間での唯一の隠し事
が解消するのはいつだろう

どうか恋仲でありますように
もうこの際付き合えなくてもいいからさ
どうか君が僕を好きでいてくれますように
それだけでもう僕は十分だから

遠からず近からぬ僕らは
一体いつからこんなになっていたんだろう
どうかしちゃいそうこの胸の奥が
それだけでもう僕は十分な訳がないから

分岐点

溢れんばかりってか溢れてる
ならば解決策はひとつでさ
取捨選択をすればいいんだね
原理は単純なのに出来ないや

って迂回路通って逃げてきた
その間にも事態は深刻化
でも必死に無視して逃げてきた
でも必至だったね ここに着くのは

三叉路に差し掛かりました僕
ひとつの大きな分岐点といえそうです
勇気がないんだ僕にはね
時よ止まれと叶わぬ願い事

そもそもこの恋だって叶わぬ願い事
ならば未来を見つめようよ
でもやっぱり君のことが好きだし
心は君にあって 頭は先にあって さて体はどうする? さて体はどうする?


三叉路に差し掛かりました僕
ひとつの大きな分岐点といえそうです
枝を倒して倒れた方に行こう
倒しはしたが足が前に出ず

三叉路に差し掛かりました僕
ひとつの大きな分岐点なんです
落ち着いて 決心はついたかい?
もうシミュレーションはしなくていいんだよ

あとは突っ走りゃいいさ
君は正しいんだ
そう、僕は正しいんだ
振られちゃうかも でもkeep looking at the future
もう他人の手に でもkeep looking at the future
何があろうとも you're right
失敗も成功の素なら何しても正解

2016年9月10日土曜日

Love Song

ラブソング口ずさんでたら目の前に君がいて
あわてて口をつぐみ流れる気まずい時
何もなかったかのようにそそくさとその場を去るけど目だけは君をずっと追いかけ回してたんだ

浮き足だつ気持ち
心の内で「どうしよう」を連呼
それはまるで壊れたロボットのようで
じれったさを持ち合わせていたんだ

なんか胸がキュンとした
これって恋かな?
ちょっと違うような気がするな
でも確かに胸がキュンとした
不思議なものだな
ぼんやりとしたピンク色


話しかけたい けどできやしない
目の前に君がいて
あわてて我にかえり 流れ流れていく日々
何もなかったかのようにそそくさとその場を去るけど
このままじゃ本当に何もなかったことになっちゃいそうだ

焦り出す気持ち
心の内で「どうしよう」を連呼
それはまるで壊れたラジカセのようで
じれったさを持ち合わせていたんだ

もう心臓がバクバクだ
これは恋だな
大事なところで噛んだりしないかな
無理してはにかむ にっこり
恋実るかな
紫がかったピンク色


何日もかけて立てた綿密な計画
ずっと実行する隙をうかがってる
でもでもねがなければ楽なのに
リモコンのスキップボタンを連打
失敗に怯える夜
こんなのもう終わりにしたくって
遂に僕は心に決めた
明日、やろう。
ピンク色を鮮明にして