2018年1月3日水曜日

わかれのうた

好きにしたいけど好きでいたかったんだ
僕の分際で 馬鹿だよなあ
救われたから救いたかったんだ
僕の分際で そりゃ呆れるよね

足りなかった言葉 担えなかった一翼
悔いたところで今更だよなあ
心を開くことに慣れて騙すことを忘れてしまった
そんな僕に忘れられるはずも捨てられるはずもなくて

だから
傲慢な僕を省みる言葉たちがちゃんと説得力を持つ日まで
その日までメッセージを紡いでいよう
僕がこの先どうしたいのかちゃんと言葉に出来る日まで
もう別人と断言出来るその日まで
またね


「好き」から放たれ好きに生きれてるかい?
気になっちゃうんだ 懲りないなあ
許されないのに想っちゃうんだ
ちっぽけな嫉妬心 嗤ってくれ

忘れられちゃいそうで どうも羨ましくて
って泣いたところで仕方ないよなあ
そう、泣きつくことに慣れて我慢とやらを忘れてしまった
そんな僕に変われるはずも傍に居られるはずもなくて

だから
傲慢な僕がすべてをありのままにさらけ出して崩れた日まで
あの日まで君に囚われていたけど
僕がこの先ちゃんと生きていくと決意することになった日まで
僕がこの歌を歌ったこの日まで
だった


さようなら








ごめんもありがとうも言えないままなのは少し良心が痛むけれど








そんな良心ですら無駄だもんね

























って詞を僕は綴ってしまったんだ
いい加減、いい加減に分かれ。

2017年12月29日金曜日

blank

頭を冷やせたよ 僕は身勝手だった
今更何を言っているんだろうね
謝りたい気持ちは募り募ってゆくけれど
求められてもいなければ戻りたい訳でもないだろう

「ごめんね」だなんて言い尽くした言葉
「変わるから」だなんて信用のない言葉
「愛してる」だなんて無責任な言葉
繰り返すのはもう嫌なんだ

でもしがみつく僕がいて
気付けた「違う僕」がいて
だから前のようにはいかずとも
ただ君と繋がっていたくて
ただ君を見守っていたくて
だからどうかこの歌を「blank」と名付けさせて欲しい


僕がすべきこと 僕に許されること
何一つ分かってなどいなかった
正直今も分かれている自信はないけど
求めるからにはそれくらい弁えるつもりさ

「もう二度と」だなんて裏切りそうな言葉
「もう一度」だなんて馬鹿みたいな言葉
もう何度もの迷いを経たんだ
君に言う重さを分かってくれないか

でもこんなの僕の我儘で
そんなの世の理で
だからそれでもいいと認めてくれる?
ただそれだけをお願いしたくて
ただそれだけに苛まれて
だからどうかこの歌を「blank」と名付けさせて欲しい



でも、嫌なら、まあいいよ。

沖ノ鳥島(改)

1500mの海底から珊瑚が顔を出した
然れども待ち構えていたのは激しい雨風だった
絶海の孤島は独りその苦を抱え込んで
磨り減らした心をなんとか保ったんだ


最大限の謝意を
最大限の祈りを
どうせ僕には何も出来やしない

でも

最大限の愛を
最大限の焼きもちを
たとえ君なのは君だけだとしても




1500mの海底から珊瑚が顔を出した
然れども認められるどころか心ない言葉が浴びせられた
[カイホウヘノカイホウ](皆方への海報/快方への介抱/解放への解法/快方への解放)を 縋りつく鎖の切断を
溢れかえった錨を珊瑚礁の裏に沈めて


最低限のお礼、と
最低限の今日を
守りたい気持ちは欠片となって

砕けた

幸い君は微笑むも。
再開出来ぬ「昨日まで」の
君を傷つけてしまっていたんだろう



その美しい珊瑚礁が姿現す干潮は
ツキに引きずられ未だ訪れぬよう
でも水を被っているからこそ珊瑚礁は珊瑚礁たり得るのだろう
そこでもう十分だから
止めはしない、でもこれ以上を望んで今を失うくらいなら



「最低限」の維持も
最大級の労だ
そう励ますことしか出来ないんだ

でもそもそも

「最低限」と君を
最初から決めつけた僕はきっと君の力にはなれなかったのだろう



どうか君の「理想」に出会えますように

そしてちゃんと結ばれますように

2017年12月28日木曜日

空と花弁

少しの残響とペトリコール
貴方は今も何処かで白い息を吐いて
湿気た部屋の窓はまだ
水浸しの床を私はまた

とっくに根腐れした花を見て
「水やりのつもりだった」なんて釈明して
どうにもならない それでもやめられないのは
どうしようもないから


「ねえ、ごめん。」


なけなしの思いを全部吐き出した後に出てきたこの感情は偽物なのかな?
「嫌だよ」「ああ嫌だ」って苛まれているのも演技なのかなって私は


拭った


少しの温もりとビターテイスト
私はあの日此処で蒲団を被って
覆った埃の粒は舞った
練りきれぬ言葉は未だ

とっくに腐ったユリ根を頬に
含み笑いは瞳を渇かしていって
進んでいく それでも踏み出すことができず
何度でも思ってしまうのさ


「助けてよ。」


宛無しの思いにだいぶ涙した後に出てきたこの感情は認めたくないな
「忘れなきゃ」「片さなきゃ」って、偽物で演技だとしても仕方ないのかなって私は



乾いた




空は私をたくさん抱え雨雲を生んだ
逆さの花弁を開こう その下には私と幸せ
貴方なんかびしょ濡れになって風邪でも引いてしまえば
そうしてしまえば、私は

2017年11月26日日曜日

沖ノ鳥島

1500mの海底から珊瑚が顔を出した
然れども待ち構えていたのは激しい雨風だった
絶海の孤島は独りその苦を抱え込んで
磨り減らした心をなんとか保ったんだ

最大限の謝意を
最大限の祈りを
どうせ僕には何も出来やしない
最大限の愛を
最大限の焼きもちを
たとえ君なのは君だけだとしても


1500mの海底から珊瑚が顔を出した
然れども認められるどころか心ない言葉が浴びせられた
皆方への海報を とそんな君には護岸工事をと
僕の良心は間違った

代替的な措置も
相対してきた日々も
すべては君を傷つけていたんだろう
幸い君は微笑むも
再開出来ぬ昨日までを
「もう一度」とチタン製の防護ネットを


大体君の幸福と僕の幸福はイコールではないのだろう
でも僕は...
僕は...


バイバイ  手を振る僕は
最後に写真を撮った
綺麗に纏った珊瑚礁を


1500mの海底から珊瑚が顔を出した
然れども待ち構えていたのはこんなどうしようもない僕だったのかもしれない

2017年11月19日日曜日

斜塔

設計ミスで傾いた塔は積み上がっていく
覆う雲のその先へ顔を出したいんだと
次第に空気は薄くなり辺りも暗くなっていく
この強い風に果たして堪えられようか

見えないままの展望を受け入れることは羨望で
抱え込んで歪み、割れ、
「倒壊も時間の問題か」


群れをなした報道記者が目下取り囲んでいる
張られた規制線すら越えんとせんばかりに
コメンテーターの論評が世論の着火材となる
聞かれもしない むしろ言いたくもない

癒えないままのこの傷も言えないままの内実も
宇宙に放ってやろう その時まで
どっちが先なんだろうね そんなのは誰も知りやしない
けれども信じてる 疑っても仕方ないから


報われぬほどこの世界は冷たくないと言い聞かせたよ
ただ独りこの星を廻り続けるあの月のように

そっと微笑んだその顔は私のヒーローそっくりだった
あの日の夢にも「過誤」というバイアスが架かった

それは七色に輝いた
人々は「虹」と呼んだんだ
その笑顔が悔しくて
涙は洪水をもたらした


方舟に乗せた貴方と私とだけの世界を
そうすればもう何も恐れなくていいでしょ?
こんな物語を綴り瞳は少し潤んできた
さようなら
それすらも告げられぬことになるとはね


設計ミスで傾いた塔は崩れ去っていく
でも瓦礫でさえ遺産なのだろう

2017年11月5日日曜日

心拍数



走ると息苦しくなる季節
この胸の高鳴りも走ったせいだろう
吐息に交じった僕の想いも
白く染まって見透かされてしまった

逃げて逃げて逃げてきた
そんな僕の足を止めたのは君だったんだ
駆けを引いて願っていた
それも綺麗に交わされてしまった

一生の心拍数が有限なら
僕はこのままずっとここで君を見ていたい
惚れるだけ惚れて高鳴るだけ心臓を高鳴らせて
死にたい もう生きてる意味などないし