2017年2月27日月曜日

痛いの痛いの飛んでいけ

擦りむいて泣きじゃくった

そんな時ママがいつも掛けてくれていた言葉

こんな歳にもなって言って欲しいだなんて恥ずかしいけど

聞けたならどれだけ楽になれるだろうか


知ってるよ、

こういうのは"彼女"に言ってもらうのが正解だって

でも僕には脈なんて見えたこともないし

まだまだ大人にはなりきれず 与えて欲しいんだと心が喚いている

でも現状 僕は独り


この傷を見たらきっとみんな僕を避けていくだろう

そう思ってまた新しい傷が生まれたよ

痛い... 痛い...

ここに居たくない

「お終いにしようか」ってママが聞いたら泣くだろうな



意地悪され泣きじゃくった

そんな時ママはいつも必死で慰めてくれたね

こんな歳になって基本反抗的な態度をとってるから

今更打ち明けるのも憚られるんだ


知ってるよ、

こういうのは"彼女"の役割に代わるんだって

でもこんな僕だから当然好かれやしないし

まだまだ大人にはなりきれず 寄りかかれる場所を渇望してる

でも現状 僕は独り


この傷を見たからきっとみんな僕を避けていったんだろう

そう思ってまた新しい傷が生まれたよ

痛い... 痛い...

ここに居たくない

「お終いにしようか」ってみんなが聞いても泣かないのかな

2017年2月26日日曜日

亡くなった月の王

亡霊 ブランコで宙を舞う
その軌道上に月はない 暗闇
ただ、暗闇


王の統制下 兵士は膝まずき敬礼
人民 目配せあって
浮かべられた作りわらい
それは月によく似ていた

下された命令
"東方の海を隔てた隣国への侵略"
軍事力・経済力ともに我が軍が圧倒的優勢
余裕の笑みを引き連れて
今腕の見せどころ さあ船を出そう

心地よい潮風
水面に映るは朧気な月
その風が次第に強く、
その月の光が次第に弱く、
なっていることには誰も気づきはしなかった

亡くならない
亡くなってはいけない
亡くなるはずがない
亡くならせられない


水平線の前方 見えてきた島に戦闘準備
人民 目配せあって
浮かべられた作りわらい
それは月によく似ていた

下された命令
"東方の海を隔てた隣国の征服"
軍事力・経済力ともに我が軍が圧倒的優勢
余裕の笑みを引き連れて
今腕の見せどころ さあ船を出よう

心地よい銃声
瞳に映るは狂気的な敵
その音が次第に弱く、
その敵の勢いが次第に強く、
なっていることには誰も気づきはしなかった


からがら逃れた命も僅か
人民の顔には屈辱より悲痛
しかし王は、月は我が物だと
屈辱を晴らす選択肢をとることを決めた

亡くされたんだ
亡くしたいな
亡くしてやろうよ
亡くしてやろうよ

月が裏側を見せた
夜空と同化した
ブランコに向けて強く圧をかけた
亡くなった


ブランコから転落死した王の亡霊が宿るとされた公園は
訳あり物件に様変わりした
さて、今度は誰が月を従える王になるんでしょうね
もて余して亡くなるんでしょうね

2017年2月24日金曜日

狂欲

欲望ってやつは天球上の飛行機より俊敏で
ただ、確実にこの頭上に見えてはいるんだ
圧に耐えきれず剥がれた角膜から血が滴る
それを僕は"涙"と呼んでも良いのだろうか。


その目は見続けていた まっ平らな中に埋め込まれた無数の光の点を
星にはなれないと知りながら
閃きの白熱電球はとっくにフィラメントが切れていた

次第に目が悪くなった
遠近感を失った
現実と空想の境界線?
保護フィルムなら気泡が溜まって不便だから外しちまったよ


欲望ってやつを3回唱えると手に入るらしい
あの流れ星が流れている間に
圧に耐えきれず剥き出した声帯から息が漏れる
それを僕は"嗚咽"と呼んでも良いのだろうか。


その喉は叫び続けていた まっ平らな中に埋め込まれた無数の光の点に
星にはなれないと知りながら
反応の遅い蛍光灯はもうとっくに反応もしなくなっていた

次第に声が嗄れてきた
届かないことを嘆いていた
現実と空想の境界線?
防音壁なら声が聞こえなくて不便だから壊しちまったよ

2017年2月22日水曜日

幸せ

輝いていたのは超新星爆発の短期間に過ぎなくて
今やもう何等星?
暗闇と同化して必死に「生きていたくない」と叫んでる


まだ小さかった頃 僕は幸せだった
辛いことや泣いちゃうこともそりゃあったけど今とは比にならないほど小さかった
成長するにつれて大きくなったそれを睨むだけで日々を終えてたんだ

僕が所有してきた幸せは全て与えられたものだった
でも与えてくれる人は
与えてくれる幸せの量は
気づいたらゼロになりかけていた

掴みにいくんだ 僕の思う「幸せ」の意味を探しながら
今やもう独りの「人間」
いつまでも親の付属品でいることはできないんだ


まだ気づいてなかった頃 僕は恋をしてた
辛いことや泣きたいことを全て打ち明けて慰めてもらってた
そんな彼女に見惚れることでいつも幸せを与えてもらってた


僕が所有してきた幸せは全て与えられたものだった
そう与えてくれる人は
唯一の幸せの供給源は
他でもない彼女だったんだ

掴みにいくんだ 君に幸せを分け与えて君を幸せにしてやるため
せめてものお返しに
そしてあわよくば君の手を引っ張っていきたいんだ


まだ光れるから
また光れ、星よ

2017年2月21日火曜日

大掃除

今年もそろそろ終わることですし大掃除でもしましょうかね
そうね、あなたへの想いも処分しなくちゃね
「とりあえずあの辺から取りかかろ!」
また口癖が孤独を響かせる


このアルバムは出会ったばかりの頃のもの
1ページ目は初デートの映画館ね
お互い笑顔がぎこちない!
改めて見ると超うける(笑)

このは整理が苦手なあなたに買ったもの
結局あなたが使うことは無かった
うん、せっかくだし使おっかな
生活にあなたを感じられそうだし

ん?このキーホルダーは...ああ!

夢の国とはまさにこのこと
テーマパークだったのかしら、あの頃の私たちは
ドラマのようにキスをして
ドラマのようにハグをして
ドラマのようにさよならを告げた


思えば共通点もないし
考え方も違うし
顔面偏差値もつりあってないし
逆によくこんなに長続きしたわね、私たち
喧嘩するほど仲がいいと言うとしてもし過ぎだったよね

ん?この気持ちは…ああ!!

共通点とはまさにこれだね
整理が苦手だったのね、この頃の私たちは
消耗品のように捨てられて
必要かもと貯めといて
埃のように掃き捨てた

You may

「ああ、やらなきゃだよな。」
大きく溜め息をついていた
「全ては夢のためだもんなぁ。」
そう言いつつ首を傾げた


「もうちょっと欲みたいなものはないの?」
心に問いかけてみても
返事はない

「本当にそれは僕の夢なの?」
心に問いかけてみても
返事はない


I may be deceiving myself
目指していたそこに意志なんてものはありゃしないじゃないか
やりたいことに蓋をして
周りに言われるがままに固めきった不完全な目標じゃないか?
昔固めきったが溶けてきたかつての自分の夢なんじゃないか?

そりゃ辛くもなるわけだ



「ああ、今までの努力は間違ってたんだな。」
大きく溜め息をついていた
「望んでやってる訳じゃないもんなぁ。」
そう言いつつ首を傾げた


「そんな無意味なものにむきになっていたの?」
心に問いかけてみても
返事はない

「本当にそれは僕の夢じゃないの?」
心に問いかけてみても
返事はない


僕はサボろうとしてたんだ
立ちはだかった現実を前に怖じ気づいて
本当の夢を殺して
May I deceive myself?
自分で目指すと決めた夢くらい本気で叶えてやろうじゃないか
そうと決めたならそれなりの気概を見せてやろうじゃないか

そりゃ辛くはなるけども


それが自由に
それが未来に
唯一講じられる手段じゃないか

2017年2月18日土曜日

「終えてしまえば」と言ったって

いい加減に…
腹立たしささえ覚えるよ
しびれは切らしても切らしても切り足りない
でも結局は…
でも結局は…
なんて僕自身も迷いが生じてるよ

黒歴史にさえしなければ
どんなに楽しいことも
どんなに苦しいことも

確かに全て終えてしまえば
みな一様に美しい「思い出」に成り下がるんだろうな
だからって今をおざなりにしない!
この捧げた厚い日々が薄っぺらくなって掻き消されてしまわぬように


いよいよか…
肩を上げて落とし
胸を撫で下ろし呼吸を整えて今いこう
でも結局は…
でも結局は…
今を最大限生きられればいいと思う

恥晒しにさえしなければ
どんなに良い結果も
どんなに悪い結果も

確かに全て終えてしまえば
みんな認めようと必死になるんだろうな
だからって今をおざなりにしない!
こみ上げてきた熱い思いがが薄っぺらくなって掻き消されてしまわぬように

いつかは

僕は今幸せです
でもこの幸せもいつかは消えてしまうのかな


いつまでも今のままならいいのにね
なんて話しかけてしまうよ
でも僕もいつかは大人になってこの家を出ていくんだろう

そしたら君ともしばらくはお別れになってしまうね
認めたくないけど確実に「その日」は来るから

今君とこうして笑っていること
すべて心に刻み込むよ
できるだけ鮮明に記憶を形作って
離れても心の中で会えるように


いつまでも今のままならいいのにね
なんて話しかけてしまうよ
でも君もいつかは年老いて動けなくなって息を引き取るんだろう

そしたら僕は感情をどう処理すればいいか惑うだろう
認めたくないけど確実に「その日」は来るから

今君とこうして笑っていること
すべて心に刻み込むよ
できるだけ鮮明に記憶を形作って
それが君と過ごした(それが君が生きた)証になるから

2017年2月15日水曜日

on your side

僕に用意されたものよりもずっとずっと高い壁を必死に登っている君を見て
僕は助けてあげたいと思った
出来れば一緒に、 出来れば一緒に、
登り終えたそこからの絶景を見下ろしたいと願った

でもそもそも助けなんて君には必要が無かった
僕に助ける能力も無かった
助けているつもりでいることで助けられていたんだ

だからこそ僕は最後の一人になっても君の味方で居たいんだ
「やめて」って言われたって絶対やめないから
大丈夫、安心して。もちろん分別は弁えるから
ただこの恩を一生かけて償いたいだけだから
掬ってもらったこの「本当」を君の為に輝かせたいだけだから


僕に用意されたかのように好みにぴったりはまる君の必死に護ってくれる姿を見て
僕は助けて欲しいと思った
出来れば一緒に、 出来れば一緒に、
登り終えたそこからの絶景を見下ろしたいと願った

でもそもそも恋愛なんて許されるはずが無かった
狂っていたのは無論僕の方だった
慰めてもらってばかりで本当ごめんね だから今度はさ

僕は分かって貰った代わりに君を分かってあげたいから
「本音で話して」って言うし思うこと全部話して欲しいけど
僕の事を全て受け止めてくれる君がもし本音を吐いたなら
僕は全て喪った気になって消えたいと思うんだろうか
それでも君の味方でいられるだろうか


あくまで僕の自己満足のためなんだろうね
君の隣にずっと居る理由が欲しいんだろうね
依存から抜け出せないでいる僕をやめたら本当の意味で君の味方になれるかな
でも二人の関係が途切れちゃうような気がしてならないんだ
だってそれ以外話すことがないから
これだから僕は、


だから、僕は最後の一人になっても君の味方で居たいんだよ
恒久のものとして今宣言するから
大丈夫、安心して。君を傷つけることは出来ないから
ただこの恩を一生かけて償いたいだけだから
救ってもらったこの命を君の為に輝かせたいだけだから

2017年2月10日金曜日

war-ning

傘を振り回しチャンバラで遊ぶ子供達は「もし〜しちゃったら」という言葉を知らない
白馬に乗った王子と共に夜を明かす子供達はそれが夢だということを知らない
スマホ片手にぐうたらしている私達子どもは戦争というものを知らない

ここまで靴ひもの解けたまま走ってきた世界は
そろそろ躓いて大怪我してもおかしくはない
これまで底の浅いポケットに突っ込んできた「平和」は
そろそろ落っことしてしまってもおかしくはない

2017年2月9日木曜日

ひらりひらり柊の舞い降りた日
光 光求めてさ迷った
痛み怒りそれでも進んできた
この道程を


心に突き刺さってくるこの詞には思い当たる節がある
でも残念ながら体はアレルギー反応を起こすから摂取することはできないの
それでも聴いている瞬間は変われているような気分になるの
いや、分かってはいるよ、
いや、分かってないかも。

やらなきゃ意味ないんだって
実践しなきゃ意味ないんだって
立ち向かっていかなきゃ意味ないんだって
学ぶだけじゃ意味ないんだって
変わらなきゃ意味ないんだって
柊飾ってるだけじゃ意味ないんだって


背中を押してくれるこの詞さえあれば怖いものはないよな
でも残念ながら体は暖簾みたいなもんだから腕押ししてもしょうがないの
それでも聴いている瞬間は頑張れているような気分になるの
いや、分かってはいるよ、
いや、分かってないかも。

やらなきゃ意味ないんだって
実践しなきゃ意味ないんだって
立ち向かっていかなきゃ意味ないんだって
学ぶだけじゃ意味ないんだって
変わらなきゃ意味ないんだって
柊飾ってるだけじゃ意味ないんだって

ピンクのゼラニウム

この三年間は自分を磨くための期間と心得た
人生の通過点でしかないと心得た
尾を引いたあのトラウマはほうき星のような綺麗なものじゃなかった

青い春?
そんな目の前の幸(さち)に一生の幸を奪われていいのかい?
もう繰り返さないんだ
得意科目は歴史なんだ

もうあの頃の自分とも
あの頃の日常とも
お別れしたんだから
卒業したんだから

要らない新芽は間引きして
全てをこれ一つに捧げて
夢という花を美しく咲かせるために
伸び続けてゆけ


この三年間は自分を磨くための期間と心得た
人生の通過点でしかないと心得た
固めきったこの決意がほうき星のように綺麗に溶けてしまわぬように

「ダサい奴」?
そんな一瞬の苦痛に一生の幸を奪われていいのかい?
もう堪えられるんだ
苦手科目は克服したんだ

もうあの頃の自分とも
あの頃の日常とも
お別れしたんだから
卒業したんだから

要らない新芽は間引きして
全てをこれ一つに捧げて
夢という花を美しく咲かせるために
伸び続けてゆけ


全ては夢のため
全ては自分のため
全ては未来のため
言ってて悲しくなるな。

2017年2月6日月曜日

削り節

もうダメです無理ですお手上げです
完全に僕が悪かったです
ごめんなさいごめんなさい
ああ もう黙れよ

頑張るって 堪えるって
言ったのは他でもないお前なんだよ
なのにお前は何を今更泣きじゃくってしゃがみこんでんだ
それは身が粉になったやつの台詞だよ
お前の身はまだ擦れてもいないじゃないか
ほらうだうだ言ってないでさっさと立ち上がれよ


現実はそう甘くはない?
そりゃお前が自分に甘いだけだ
みんな誰かのためにって
命削ってんだ

頑張るって 堪えるって
言ったのは他でもないお前なんだよ
なのにお前は何を今更泣きじゃくってしゃがみこんでんだ
それは身が粉になったやつの台詞だよ
お前の身はまだ擦れてもいないじゃないか
ほらうだうだ言ってないでさっさと立ち上がれよ


そりゃ中には優しい人も居てさ
「大丈夫」って励ましてくれるかもしれない
でもそれは努力が望まれているからで
怠けていい訳じゃねえ
努力しない奴が好かれる訳がねえんだよ


頑張るって 堪えるって
言ったのは他でもないお前なんだよ
なのにお前は何を今更泣きじゃくってしゃがみこんでんだ
それは身が粉になったやつの台詞だよ
お前の身はまだ擦れてもいないじゃないか
ほらうだうだ言ってないでさっさと立ち上がれよ

2017年2月3日金曜日

last wall

This is the last,
last wall...


考えてることはみんなだいたい同じなんだよな
その中でどう一歩抜け出すか
ひたすら努力だ

あともう少しの辛抱です
ほら、もう手の届くところに
何の為にここまで来たのか
踏ん張って進んでいこう

last wall
この壁さえ越えてしまえば
last wall
望んだ未来が手に入るんだ
last wall
泣けど笑えどこれで決まるんだ
脳が決めつけた「限界」なんて超えてみせろよ

This is the last,
last wall...


頑張っているのはみんなだいたい同じなんだよな
その中でどう一歩抜け出すか
さあ策略だ

あともう少しの時間だけです
ほら、もう目視出来るところに
どうすればこれを越えられるのか
頭をフルに活用しよう

last wall
この壁さえ越えてしまえば
last wall
望んだ未来が手に入るんだ
last wall
泣けど笑えどこれで決まるんだ
脳が決めつけた「限界」なんて超えてみせろよ

This is the last,
last wall...

卒業 with U

君と立ちたかったな この雛壇
期待もこめて君を探すけどどこにもいない
君と歌いたかったな この別れの歌
いない君が隣で笑顔で歌ってるよ
君と流したかったな この涙
ちょっと前に泣きに泣きつくしたけど
君の分はないのね 卒業証書
こんなもの欲しくもないよ

なんで姿を消してしまったの
まるでドッペルゲンガーと恋に落ちたみたい
こんなはずじゃなかったのに
こんなはずじゃ、なかったのに


君はいないのね お別れパーティー
まあもうこないだお別れはしたか
君と載りたかったな 卒業アルバム
こんなもの価値なんて無いよ
君と歩いたこの裏の路地
ひとりで歩くには寂しすぎて
君に会いたい そう願っても
空気の波動に過ぎなくて

なんで姿を消してしまったの
まるでドッペルゲンガーと恋に落ちたみたい
こんなはずじゃなかったのに
こんなはずじゃ、なかったのに


時は流れる
だからあれは過去
しがみついてちゃダメなんだろう
でも未来は見えなくって
手放す勇気が持てない


また暫くすれば新たな世界開けて
新しい出会いあるかな
そうね君はね もう他人だものね
一粒だけ涙が落ちた

バレンタインソング

ホッとため息をついて
寒さのせいか温もりが欲しい季節
甘さを求める狼は
猫へテレパシーを飛ばす

大雪のせいか通信障害?
いや着信拒否かも 多分そう
それでも前者であることを信じて
浮かび上がる妄想

どうせ入ってないだろうなと呟きながらも半ば期待して
そっと靴箱開けたら案の定何もなくて
当然だと自分に言い聞かせるけど本心は言うことを聞かない
涙は誰にも止められない


「ねえ聞いてる?」「ねえじゃあもうあげないよ?」
はっと振り返ると「義理チョコだからね」と
女子力という名の妖怪のお陰で毎年チョコを貰えるけど本命なんかじゃない

でもひょっとしたらただの照れ隠し?
まあどうせ違うんだろうけど
そこにある可能性を信じないなんてできずに
浮かび上がる妄想

ちょっとした衝動で生まれて初めてラブレターなるものをしたためているんだ
書いたらその後どうするかとか分からないけどとりあえず筆を走らせる
想いは誰にも止められない