2017年4月23日日曜日

dear Y

綴り終えてみて思ったんだ
「君へ」と名付けたこの詩集でさえこんなに自分語りなんだな
ああ、ごめんね。

こんな詩が出来上がることを君は望んでもいなかっただろう
厄介事に巻き込んじゃって
ああ、ごめんね。

いやもしかしたら君は僕を覚えてすらいないかもしれない
もう「君」もいないかもしれない
ああ、ごめんね。

あくまで画面越しだったからこれが恋と呼べるかは微妙だけど
やっぱり君は僕にとっての唯一の初恋の相手なんだ

今君は何をしていますか?
変わらず「君」でいてくれていたら
僕はそれだけで幸せです
どうか神よ、彼女に恵みを。


綴り終えてみて思ったんだ
いろんな事情を差し引いたとてやっぱり君は"理想"だったと
ああ、ありがとう。

君に出会えていなかったならきっとこの詩は生まれなかっただろう
僕ももうここにはいなくって
ああ、ありがとう。

僕も忘れかけていたようないつかの僕の言葉まで
ちゃんと覚えててくれてたよね
ああ、ありがとう。

いつも君は口にしてたよね 「おせっかいでごめんね」って
でもやっぱり君は僕にとっての本当の命の恩人なんだ

結局何もしてあげられず
情けない僕で本当にごめんね
もしまた何かあった時には
連絡してね 力にならせてよね


新百合方面へ
今日も僕は電車に乗る

2017年4月22日土曜日

アンビヴァレントな世界で

幸せを与えられるその度に
何も返せず胸が痛んだ
むしろ足を引っ張ってばかりで
それでも君は手を差し伸べてくれたんだ

親切心には裏があると
決めつけていた僕はご都合よく
恋愛感情だと読み違えた
勝手に妄想を膨らませた

知って欲しくて喉を出かけた「好き」という言葉は
羞恥心が邪魔をして引っ込んでしまった

このアンビヴァレントな世界を
愛してやりたい自分がいて
いとわしく思う自分もいて
これもまたアンビヴァレントで
そんな中唯一確信を持てるのは
「君のことが好き」くらいなんだ
でもそれすら時々怪しくなって
だから僕は君のすべてを無意識のうちに"理想"にしたんだ


幸せを与えられるその度に
僕の孤独感は味をしめたの
君の気を引いていたいがために
必死で精神を病ませたんだ

敵は作りたくないと
思っていた僕には不都合で
情報提供をする代わりに
"スパイなんだ"と合理化した

言って欲しくて何度も仕掛けた質問の嵐は
内向性が災いしてかわされてしまった

このアンビヴァレントな世界を
愛してやりたい自分がいて
いとわしく思う自分もいて
これもまたアンビヴァレントで
そんな中唯一確信を持てたのは
「君のことが好き」くらいだったんだ
でもそれすら時々怪しくなって
だから僕は君のすべてを無意識のうちに"理想"にしたんだ


お陰様で僕のアイデンティティーは確立しそうだ
でもそうしたら僕にとって君は必要なくなってしまう
もちろん怖かったさ

でも君と他愛もない話をするうちに
僕はただの友達なんだと分かってきた
今までの自分と決別するため。
どうせ恋なんて一過性。
僕は決めた。


伝えた「好き」の言葉は当然のごとく返品された。
でもこれで良かったんだ。
僕は君に出会えただけで幸せすぎたんだ。


"理想"の君を超える人は未だ見つからなくて
やっぱり君がいいと駄々をこねるんだ
もう一度取り戻せないかな。
我が儘だよね、


僕は生きている。
アンビヴァレントな世界で。

2017年4月19日水曜日

なつはきらいだ

「なつはきらいだ。
ばてちゃうから。」
いきをしているだけでくるしいの

「なつはきらいだ。
あせくさいから。」
べつにがんばったわけじゃないのに

「なつはきらいだ。
ひにやけるから。」
しばらくとりかえしつかないでしょ

「なつはきらいだ。
かにさされるから。」
だからうっとうしいっていったでしょ?


はやくすずしくなって
もみじとかゆきとかがみたいの
はやくなつよおわって
あいすはたべきっちゃったの


あのあつくるしいたいようが
うみだしたにゅうどうぐもから
こぼれたあめでなつなんか
ながされてくれないかなー。



「なつはきらいだ。
ばてちゃうから。」
くーらーがなきゃなにもできないの

「なつはきらいだ。
のどがかわくから。」
こまめなすいぶんほきゅうはめんどうなの

「なつはきらいだ。
やすめないから。」
かだいにあそびにおわれるひびです

「なつはきらいだ。
かなしくなるから。」
ひとのみにくさをおもいしらされる


はやくすずしくなって
ほたるのひかりはむなしいの
はやくなつよおわって
せみのなきごえははかないの

あのあつくるしいたいようが
ほたるやせみにひかりをみせたの
でもすぐにおわりをつげたの
ななじゅうすうねんまえみたいだなー。


あのあつくるしいたいようが
うみだしたきのこぐもが
にちじょうにおわりをつげたの
ななじゅうすうねんまえに。


「なつはきらいだ。
そんなことしりもしないで
はなびたいかいでかっぷるがいちゃつくから。」

Rainbow

青空を見ていると何故だか気持ちが綻ぶの
神様は救いを下さったの

曇り空を見ていると何故だか憂鬱になるの
人生うまくいくことばかりじゃないみたい

降りしきる雨のリズムは単調で
繰り返しの日々を思わせるの
でも投げ出したくなったそんな時に
また青空が顔を出すの

大きく描かれた七色のアーチは
苦痛を忘れさせ「また頑張ろう」って思わせるの
また見るまでに幾度と通る曇り・雨も
そこを目指して耐え抜くんだよ


一生で見られた虹の数が幸せの量だと思う
雨が降らなきゃ架からないからね

薄く架かった虹にはなかなか気がつけないの
ちゃんと見つけてあげるのも大切みたい

いくら晴れていても心中(しんちゅう)は
曇っている日だってあるだろう でも
下を向いてばかりじゃせっかくの虹も
見逃してしまうよ

大きく描かれた七色のアーチは
苦痛を忘れさせ「また頑張ろう」って思わせるの
また見るまでに幾度と通る曇り・雨も
そこを目指して耐え抜くんだよ

2017年4月18日火曜日

分かんないよ、分かってるよ


悩みに悩み過ぎて
どこに行き着けばいいのか分からなくなった
次々と試練は降り注いで
対処するのが間に合わなくなった


「僕は君のことが好きだ」
想いを馳せた午前1時半
でもどうせ叶いはしないから
募る度に辛くなってくんだ


もういっそ全部投げ出してしまいたい
でもそれでいいのかとまた悩んでさ


あーもう分かんないよ
それくらい分かってるよ
誰の助言も参考にならずに
あーもう分かんないよ
それくらい分かってるよ
僕には"僕なり"があるんだと意地を張った


もういっそ当たって砕けてしまいたい
「案ずるより産むが易し」とか言う けどさ、


あーもう分かんないよ
それくらい分かってるよ
口だしされるのは嫌いなんだ
あーもう分かんないよ
それくらい分かってるよ
これが正しくないことくらいは

2017年4月14日金曜日

__

支配から解放されて自由になったはずだった
なのに何なんだ?この重苦しさは
選択に伴う責任が視界をちらつく

不自由なのも不幸せだし
自由でも苦痛の代償なしでは幸せになれないし
結局存在しないことが一番幸せなのかもしれない
ああ幸せになりたいな

生まれちゃった事実は消えないし
己を殺めるなど出来ないし
意志も責任感もなく生きてても意味ないし
いっそ誰か僕を殺して
なんて言ってしまう自分が哀しくて哀しくて
きっといざその時になったら
大粒の涙を伝わせて
「助けて」「助けて」と生を望むんでしょう

生まれてきちゃって本当にごめんなさい

「ごめんなさい」のその言葉すら
「大丈夫」って言って貰いたくて発してるんじゃないかと自分で自分を疑うんだ
それは何度も繰り返し誓ったのに結局
これっぽっちも変わってないからだろう?
はい図星

優越感は気に食わないし
でも劣等感は死にたくなるし
糠になった僕にいくら釘刺しても意味ないし
裕福だから申し訳ないし
でも貧乏だったら絶望するし
水になった僕をいくら縛ろうとしても意味ないし

どう変わったらいいかも分かんないし
そもそも変わる気力も起きないし
なんて嘆くばかりで生きてても意味ないし
生きてるだけで犠牲者が出るし
死んでしまっても親不孝だし
せっかくだから意味のある生き方を目指したいし

2017年4月13日木曜日

涙は流れ、"星"と群れ。

認められない現状が"悔し涙"という星を降らせた
流れゆく間に、零れゆく間に、3度唱えたこの願いよ叶ってくれ


このどうしようもない今を嘆くのは容易なこと
でもそれじゃ涙が止むことはないし流星も日常の光景と成り下がるんだろう
願いも叶わぬものとなるのだろう

その涙が本当なら、その流星が本物なら、自力で証明してみろよ

認められたい欲求が"堪え(こらえ)忍ぶ"という概念を生ませた
流れゆく間に、零れゆく間に、幾度と重ねたこの努力よ実ってくれ


このぼんやりとした視界の悪さに慣れるのは容易なこと
でもそれじゃ流星だっていつしかなかったことになってしまうんだろう
願いもなかったことになってしまうんだろう

その涙が本当なら、その流星が本物なら、今ここが踏ん張り時だろう?

認めさせたい願望が霞む"未来"という空を澄ませた
流れゆく間に、零れゆく間に、ちゃんと磨いたこの力を放ってやれ


認めてもらえた幸福が"嬉し涙"という星を降らせた
流れゆく間に、零れゆく間に、幾度と唱えたこの感謝よ届いてくれ

2017年4月12日水曜日

檻と森

ああ早く抜け出したい
こんな不自由な"子供"なんて
大人の作ったルールに縛られてさ
いつまで言いなりになってりゃいいんだよ

ああ早く抜け出したい
こんな窮屈な"子供"なんて
いつでも大人に振り回されてさ
僕も一応1人の人間なんですけど、

例えるならそれは檻に入れられた動物園の動物
所詮自分なんて親の見せ物なんだ
惨めだなあ…

Release me!!
活動家気取りで心の中で叫ぶのさ
動こうものなら取り押さえられてねじ伏せられてしまうから
自分はそれくらい弱いからさ、


ああどうにか戻りたい
あんなに自由だった"子供"に
"責任"なんて言葉に縛られてさ
「ごめんなさい」じゃ済まないんだよ

ああどうにか戻りたい
あんなに安全だった"子供"に
全く気付けちゃいなかったんだよ
守られていることの幸せに
例えるならそれは森に放たれた動物園の動物
所詮自分1人で出来ることなど限られている
悔しいなあ…

Why can't I do!?
演説家気取りで心の中で嘆くのさ
間違おうものなら取り押さえられて袋叩きにされてしまうから
自分はそれくらい弱いからさ、


檻と森 どっちが幸せですか?

2017年4月10日月曜日

趣味と愛

この"趣味"という名の恋人との交際期間は早何年?
これまでの日々は本当にさ
楽しかったんだよ 嘘じゃない


僕は君のことが好きだし君も僕のことが好きなんだろう?
それでもこの言葉を告げるのはやはり"永遠に"は無理だから


迷いしかないこの気持ち
変わらず君は照らしてくれた


が、


泣きながら、情けない顔ながら、叫ぶよ
本当はこの日が来ることだって薄々気づいちゃいたんでしょ?
引き留めようとしがみついてくる手 振りほどくよ
この胸の痛みだって幸福になるための犠牲なんだ


よね...?



この"趣味"という名の恋人と別れちゃってからはまだ3日?
これまでの日々は本当にさ
苦しかったんだよ 嘘じゃない


僕はそれなりに諦めついたし君も受け入れてくれただろう?
それでもあの言葉を悔いるのはやはり"永遠に"は無理だから


「辛い」しかないこの気持ち
再び君に照らして欲しく


って、


泣きながら、情けない顔ながら、叫ぶよ
本当はとんでもない我が儘だと薄々気づいちゃいるけども
「待ってたよ」としがみついてくる君 抱きしめるよ
この金と名誉だって幸福にするための犠牲なんだ


ほら...!!


心が満たされるこの感覚はやっぱり君とじゃないとね

ホップ・ステップ・ジャンプ

辛い辛い今の先にあるのは?
暗い暗い未来? 何を仰る君は
仮にお前がクズだとしてあんたはそれで
満足なのか? この恵まれた環境下で

まだまだ終わりじゃない
むしろまだスタートなんだろう

「ホップ・ステップ・ジャンプ」と言うけれど
ホップはとっても苦いのさ
それ乗り越えたらやっとステップ
でもちょっと間違えりゃストップしてしまう
ジャンプジャンプジャンプじゃ跳べるけど飛べはしない
残念ながら僕らには羽がない
それならメイクメイクメイクしちゃうんだ
これでどうですかい?


辛い辛い今の先にあるのは?
暗い暗い未来? 何を仰る君は
それはお前が自分に嘘をついてるからでしょう?
満足なのか? このまま死にゆくので

まだまだ終わりじゃない
むしろまだスタートなんだろう

「一富士二鷹三茄子」と言うけれど
富士とてあくまで日本一
それに次ぐのは鷹なれど
人には撃たれてしまいます
それに次ぐのは茄子だけれども残念ながら僕は茄子が嫌いです
やっぱり見たい夢が一番さ
叶えてみせましょう

2017年4月4日火曜日

say

まだ越えられない「照れ」の壁
「好き」が高まるにつれ高くなり
分かってはいるよ こんな間にも
ゴールは遠ざかっているんだと

言いたいよ
でも言えないよ
やっぱり'No'の2文字が怖いよ
ああ言いたいよ
でも言えないよ
離れちゃうよりはこのままが良い

ねえもう胸の鼓動が抑えきれないよ
ええもう結構です 決行です 
なんて軽はずみはミスの元だ 
やめた!


まだ越えられない「友」の壁
「好き」が高まるにつれ高くなり
分かってはいるよ こんな間にも
心は放浪しているんだと

言いたいよ
でも言えないよ
やっぱり'No'の2文字が怖いよ
ああ言いたいよ
うん言いたいよ
どうせ離れるなら言ってしまえ

ねえもう胸の鼓動が抑えきれないよ
ええもう結構です 決行です 
何で? フラれたのに幸せです 
嘘だ!

やっぱり涙は流れちゃうのです
その味はしょっぱくて苦いのです

2017年4月3日月曜日

春の産声

カメラロールに溢れた写真
ここにもう1人加わるのかと思うと何だか不思議だな

買い集めておいた育児用品
空しく部屋に転がってたけど
やっと使われるんだなと思うと何だか嬉しいな

って周りには言うけど実際のところ不安だらけなんだな
うまくやれるかな?
大丈夫かな?
みんなは大丈夫って言うけど
いやいやだめだな
僕が励ましてあげなきゃ

桜咲けば始まりの合図
虫たちがみんな産声をあげる
そして君も
産声をあげた
桜咲けば始まりの合図
虫たちがみんな産声をあげる
そして君も
産声をあげた

2017年4月1日土曜日

伝える

抑えても伝わらないし
大袈裟にしても裏があるのかと疑われる
ならば伝えなくてもいいか
ちょっと退屈になるだけだ


部屋に籠り画面に向き合う少年
そうね、言葉なら意のままが伝わるね
しかし彼は無意識に言葉選びをしていた
その微妙なニュアンスを相手は汲み取ってはくれない
とはいえ考えもせず投げつける言葉はあまりに脆くて
文字通りにしか読めないからエイプリルフールの冗談も
事実にすり替えられてしまう

悪いのは伝わると誤解した発信者?
与えられるがままに誤解した受信者?
文字で伝えるという行為そのもの?
不毛な犯人探し


部屋に籠り世間を隔絶した少年
そうね、伝えることに労力を割くのは愚行だね
しかし彼は無意識に劣等感を抱いていた
その微妙な状態が彼の"伝える"能力を悪化させていた
とはいえ伝えるという行為を避けて生きることは出来なくて
嘘をつく能力も衰えていたから精一杯の声を振り絞ってありのままを叫んでいた

悪いのは伝わるのを願った発信者?
ねじ曲げて読んで誤解した受信者?
今回は間違いなく後者だろう
これが終審の判決です


抑えても伝わらないし
大袈裟にしても裏があるのかと疑われる
ならば素直に伝えようか
素直に受け取れない人と付き合う価値などない


とはいえ断捨離は難しいのは百も承知なのです...
そして他人の声を疑ってしまっている自分がいるのです...