2016年11月30日水曜日

あさのうた

今日もアラームが鳴って目覚めた
一日が始まった
閉じかかっている瞼を必死にこじ開けた
朝食をザーっと胃に流し込んだ
準備は万端 ドア開け飛び出した

降り注ぐ雨は横殴りで
傘なんてものじゃ防げなくて
雨宿りしたくなる気持ちも分かるけど
いつやむか分からないんだから だからさあ

濡れながらでも進もうよ
重たくなった服は後で着替えればいいから
その嫌な着心地もすぐに平気になるから
立ち止まるなんてHow awful!
時には必要だけどそれは今じゃない


今日に大声で泣いて息した
一生が始まった
小さな小さな背を必死に伸ばしあげた
気持ちだってしっかり逞しくなった
準備は万端 ドア開け飛び出した


立ちはだかる壁は無限にあって
並大抵の力じゃ登れなくて
一息つきたくなる気持ちも分かるけど
その足場はあまりに不安定だから だからさあ

力振り絞って進もうよ
最期はぐっすり眠れるから
その溜まった疲労さえやがてはエネルギーになるから
立ち止まるなんてHow awful!
時には必要だけどそれは今じゃない

2016年11月26日土曜日

Struggle:Instinct

何とも穏やかで暖かい朝だ
これを喜びと呼ばず何と呼ぼう
こんな日にはちょっくら外に出てみよう
小鳥も嬉しそうに羽ばたいてる

が、それも束の間

あれはただの小春日和だった
急に吹いてきた北風に人々は悶え
あれは今までの"普通"だった
より良い環境をヒトは求める
当たり前さ


争いもひとまず落ち着いて朗らかな朝だ
これを喜びと呼ばず何と呼ぼう
こんな日にはちょっくら贅沢してみよう
誰もが祈るように微笑んでる

が、それも束の間

あれはただの小春日和だった
契られた平和はあっさりちぎられた
それは本能であり"普通"だった
争うのも平和願うのも同じヒト
皮肉にも


だがしかし

ほら隅っこにあった
意志でヒトは本能を打ち砕けるらしい
戦うべき敵はヒトではなく本能
まずは相手の立場に立ってみることから始めようか
Yes,we can


何とも穏やかで暖かい春は
いずれやってくると僕は信じてる
互いに分かりあい分かち合い笑える春が
ヒトをさらに育むことだろう

2016年11月20日日曜日

the City

馬鹿にされたくなくて慣れているかのように装うけど
内心怯えているんだ
あの何とも言えない無機質な感じ
あれがどうにも好きになれない
あんな感じの人々が溢れている街だと、砂漠だと聞いた
こんな心も見透かされている気がした
ガラス張りの高層ビル群

いつもテレビで見てる景色だ
ついに私はこちら側に来てしまった
いくら故郷を懐かしんでも
それはテレビの向こうの世界だ

盛り上がりたくて音楽に飛びつく
疲れ紛らわすべく音楽に飛びつく
何かが見えなくなってゆく感覚がした
盛り上がりたくて酒を注ぎ込む
疲れ紛らわすべく酒を注ぎ込む
ああもう酔いつぶれてしまいそうだ


馬鹿にされたくなくて必死に標準語で話すけど
内心方言で喋りたいんだ
あの何とも言えない排他的な感じ
あれがどうにも好きになれない
そんな感じの人々が溢れている街だと、戦場だと聞いた
こんな心も照らされている気がした
いつまでも眠らない街

遠出だった車での1時間
電車での通勤時間と同じらしい
往路は長旅だったけれど
復路は遠出に思えるんだ

盛り上がりたくて音楽に飛びつく
疲れ紛らわすべく音楽に飛びつく
何かが見えなくなってゆく感覚がした
盛り上がりたくて酒を注ぎ込む
疲れ紛らわすべく酒を注ぎ込む
ああもう酔いつぶれてしまいそうだ


混じりあう人混みの中では独りぼっちだ
でも常に独りぼっちだというのは誤りだ
君を支える人は溢れてる
見えていないだけ


ここで手に入らないのはせいぜい懐かしさくらいだ
たとえ今は嫌いでも
この街はもうしばらくすれば大好きになってると、僕は思うよ

左に針が振り切れた上皿てんびん

遠目に眺める君は誰よりも自分好みで
デパートのショーウインドウ 値札見つめて肩を落とす
もうお願いだから僕の視界に入らないで
どの面でお願いしてるんだろう

僕は誰よりも君に恋してる自信はあるけど
君はこんな自分と付き合える訳がないよね
でもそんなこと思う度
頭は君でいっぱいになって
今にもてんびんは壊れそう
君の声が仕草がその全てが狂おしいくらいに好きなんだ
やっぱり…でも…やっぱり…でも
無限に続くループで


その不恰好な笑顔はやっぱり自分好みで
全員で撮った写真見つめて想いにふける
でもどう考えても二人並べたら変だよな
どうすればしっくりくるんだろう

僕は今正直君のことしか見えていないけど
君に僕なんて見えてすらいないんだろうな
でもそんなこと思う度
頭は君でいっぱいになって
今にもてんびんは壊れそう
君の笑顔が涙がその全てが狂おしいくらいに好きなんだ
やっぱり…でも…やっぱり…でも
無限に続くループで

無限に続くループで…した…

2016年11月19日土曜日

別々

突き刺さったナイフはもう抜けない
広がった傷口はもう塞がらない
落ちた滴はもう止まらない
ほどかれた糸はもう戻らない

「二人の未来」など笑えない
書いちゃった署名はもう消えない
ゼロに戻るなんて信じられない
全部全部認めたくない


確かに僕が悪かった
でも聞いて、ただの気の迷いなんだ
でもやっぱり君が一番なんだ
って言っても信憑性はゼロか。
でも話せば分かる だからさあ
でも許して下さい だからさあ
もうダメなんだろうな 何もかも
ごめんね ごめんね お邪魔しました

ひとり夜の公園で行き場もなくタバコを吹かす
君に似合う相手はもっとハイスペックな人だと思うよ

君に尽くした時間はもう戻らない
削除した写真はもう見れない
募ってる想いなどもう意味ない
「ごめんね」の言葉ももう伝わらない

未だに何故だか実感がない
また次の人探せばいいんじゃない?
そんな簡単にいく訳ない
もう何がなんだかわけが分からない

ここらで電話がかかってきて
「ねえ聞いて、さっきはごめんね」って
そんなドラマみたいな展開
期待しても可能性はゼロか。

でも話せば分かる だからさあ
でも許して下さい だからさあ
もうダメなんだろうな 何もかも
ごめんね ごめんね もう忘れます

ひとり夜の公園で行き場もなく残り香に浸かる
君に似合う相手はもっとハイスペックな人だと思うよ

君への想いは未だ消えない
どうしたらいい?もういっそ消えたい
そんなことは出来るはずがない
二人の暮らしにまた戻りたい
な…

2016年11月14日月曜日

Re:Start

未知を知る喜びを知ったんだ僕ら
共有しあう喜びを知ったんだ僕ら
投合しあう喜びを知ったんだ僕ら
衝突しあう喜びを知ったんだ僕ら

もっと深く知りたいと思ったんだ僕ら
もっと深く感じたいと思ったんだ僕ら
もしかしたら夢じゃないかと思ったんだ僕ら
もしかせずとも現実には思えなかったんだ僕ら

生きている
そのすべてが何だか誇らしくって
また明日を生きる希望が
垣間見えてきたよ

初めて手にしたこの思いが嬉しすぎてあれもこれもと手を伸ばすよ
初めて手にしたこの思いを胸に留め
夢持ち花咲かせ
きっと上手くいくさ


友達の作り方なんて忘れたんだ僕ら
「親友」の意味なんて忘れちゃったんだ僕ら
空白を埋める術なんて忘れたんだ僕ら
自分の生きる道さえ忘れたんだ僕ら

夢をどう叶えるかなんて忘れたんだ僕ら
どうやって夢を持てるかさえ忘れたんだ僕ら
何のために生きてるのかすら忘れたんだ僕ら
なんでこんな悩んでるのかも忘れたんだ僕ら

生きている?
その問いかけが何だか空しくって
もう明日を生きる希望なんてものは
見えやしないよ

最後に手にしたあの思いが嬉しすぎて
あれもこれもと手を伸ばした
最後に手にしたあの思いはもう届かない
ああまた堕ちてゆく
どうしようもないのさ


思い出せ 笑いたいんだろ?
息を吸え 生きてたいんだろ?
走り出せ やりたいことあるんだろ?
どうしようもないという占い結果は正直どうでもいいから
から
破って
敗れたって
立って
また
まだまだ
やだ

がむしゃらでもいい
たどり着いた先 そこがゴールさ


未知を知る喜びは知ってたんだ僕ら
共有しあう喜びも知ってたんだ僕ら
投合しあう喜びも知ってたんだ僕ら
衝突しあう喜びも知ってたんだ僕ら

もっと深く知りたいと思ったんだ僕ら
もっと深く感じたいと思ったんだ僕ら
もしかしたら夢じゃないかと思ったんだ僕ら
だけれども現実だと信じてみたんだ僕ら

生きている
そのすべてが何だか誇らしくって
また明日を生きる希望が
垣間見えてきたよ

再び手にしたこの思いが嬉しすぎて la...
再び手にしたこの思いを胸に留め
まだまだスタートだ
次は上手くやるさ

2016年11月2日水曜日

I亅

今年初めて息が白くなった日
僕は柔らかな陽に手を伸ばした
霞んだ目をこすって
そのままポケットに突っ込んだ

それは何も特別なことなんかじゃなくて
当たり前に起こることなのに
何を勘違いしちゃったんだろう
笑えるよね

雲に覆われた空から雪が降るのはまだ少し、もう少し先のことだけれど
今も今度も「寒い」って僕は言うんだろう
セーターも着ないまま肩をそう震わすんだろう


今年初めて手がかじかんだ日
僕は柔らかな陽をじっと見つめていた
袖に引っ込めた手を出そうとするも
冷んやりしていて諦めた

それは何も自分がおかしいとかじゃなくて
当たり前に起こることなのに
何を勘違いしちゃったんだろう
笑えるよね

雪降る朝にあかぎれで痛むのはまだ少し、もう少し先のことだけれど
今も今度も「寒い」って僕は言うんだろう
手袋もはめないままその両手をこすりあわせるんだろう


気づいたら周りはみんな冬支度を済ませてしまった
冬将軍ももう街をふらついているらしい
あの陽から僕は遠のいていく
でも確実に近づいてるの

成り行きに抗って暖房をかけるのはまだ少し、いやもうかなり先のことだけれど
「あったかい」を言う今度が訪れるまでの辛抱だ
でもやせ我慢は必要ないよ
ほらスープをすすって
訳もなく動き回って
弱々しい灯火を
絶やさぬように
掴みとる前に