2016年12月28日水曜日

Turning point

いつの間にか逃げるのが上手くなっていたようだ
いつの間にか虚言を吐くのが上手くなっていたようだ

布団に潜って過ごすだけの日々が「嫌だ」と言ってまた布団に潜って

今まで何度も唱えるだけ唱えてきた「変わりたい」の言葉も
今度こそ嘘とならぬように
さあ今がターニングポイント
今年一杯でこの自堕落な生活に終止符を


いつの間にか反省のふりが上手くなっていたようだ
いつの間にか自分隠すのが上手くなっていたようだ

自分を悲劇のヒロインに仕立てあげて
掛けてもらった優しい言葉に甘えて

今まで何度も唱えるだけ唱えてきた「変わりたい」の言葉も
今度こそ嘘とならぬように
さあ今がターニングポイント
今年一杯でこの自堕落な生活に終止符を


来年こそは変わってやるんだ

2016年12月27日火曜日

Change

垂れ流された不平不満が
気管を強く締め付ける
今日は幾つの嘆きが聞こえた?
幾つの悲鳴がこだました?
溢れかえった涙の海に
今にも溺れてしまいそうで
今日は幾つの願いが絶えた?
幾つの憎悪が渦巻いた?

僕らが生まれたのは何のためか?
光は差した
鐘は鳴った
そう、終わらせるため

このくそみたいな時代も
くそみたいな世界も
僕らならきっと変えられると思う
このくそみたいな時代も
くそみたいな世界も
僕らが変えてやるんだなんて思うよ


行き場なくした叫び声は鼓膜を強く振り動かす
今日は幾つの訴えが消された?
幾つの苦痛が息を吹いた?
強く鼻を差す酸い臭いに悲しくもすぐに慣れてしまって
今日は幾つの祈りが散った?
幾つの命が天に召された?

僕らが生まれたのは何のためか?
光は差した
鐘は鳴った
そう、終わらせるため

このくそみたいな時代も
くそみたいな世界も
僕らならきっと変えられると思う
このくそみたいな時代も
くそみたいな世界も
僕らが変えてやらなきゃいけないんだ

stage

与えられた数少ない時間で僕は何を伝えられるだろう
与えられた数少ない手段で僕は何を伝えられるだろう

思いっきり楽しんでもらいたいんだ
思いっきりやってやるさ こっちも

Raise your hands
Wave Wave Wave Wave
何だか楽しくなってこないかい?
Raise your hands
Crap Crap Crap Crap
Welcome to our stage


歴史に刻み込むんだ この日を
夢と嗤うな 本気なんだから

だからみんなには楽しんでもらいたいんだ
ちゃんと楽しませてやるから こっちも

Raise your hands
Wave Wave Wave Wave
何だか楽しくなってこないかい?
Raise your hands
Crap Crap Crap Crap
Let's start our stage

2016年12月25日日曜日

balloon

今日も幾つもの小さな風船が巨大な悲鳴を立てて割れていった
耳栓をしてしまっていた
なに食わぬ顔で過ごしている
今日も幾つもの小さな風船が巨大な悲鳴を立てて割れていった
残骸は土に埋められた
永遠の眠りにつくの

その破裂音が地を揺るがすほど大きなものに変わらなければ気付けもしないのね

風船だらけの世界で僕らは何を思う?
何をして何を考え何を叫ぶ?
風船だらけの世界で僕らは何処を目指す?
此処にいるよ 此処だよってさ
言えぬから


今日も幾つもの瞼の裏の水風船が割れていった
流れ出した汽水の川は
気付く頃には干上がって
今日も幾つもの瞼の裏の水風船が割れていった
「何でもない。」「大丈夫。」って
君はまた風船膨らます

その川の流れが激しくなって洪水でも起こさないと気付けもしないのね


水風船抱えて僕らは何を思う?
何をして何を考え何を叫ぶ?
水風船抱えて僕らは何処を目指す?
此処にいるよ 此処だよってさ
言えたら

2016年12月21日水曜日

in-goodbye

キラキラ輝いていた心の中のイルミネーションは突如停電して
この真っ暗闇からどうすればいい?
これほどにも無情な問いかけは、

浮かんだ泪のせいでよく見えていないのと
吐いた気は温かくて
冷たくなってしまった手をそっと握る

私に出来る事と言えば
世界を恨むことと
あなたのいる今を考えて嘆き悲しむことくらい

もしあなたが雪だと分かっていたなら
もっとあなたに優しくしてあげたのに
もし今日が雪解けだと分かっていたなら
ずっとあなたの隣にいてあげたのに


心を覆う黒々とした雲は重くのしかかってきて
もう青空は見られないの?
弱々しい、たどたどしい声

泪は溢れては乾いてを繰り返し
天に向かって昇ってゆく 想いを乗せ

私が出来たらと思うことは
あなたを忘れることではなく
あなたを隣に呼ぶこと

もし暁のうちに気づけていたなら
もっと大事に過ごしたのに
もしあなたを護ることが出来たなら
少しはお返しできたのに


できなかった。
できなかった。
そう思うとより強く


大掃除で出てきたあなたのチェスターコートを無理に羽織ってみて
あなたの匂いが温もりが
ねえ、また会えるんでしょ?
ねえ、

2016年12月19日月曜日

解けて。

思い出してしまうのは打ち解けあったあの日
あなたが私に傘を貸してくれたんでしたっけ
思い出してしまうのは付き合い始めたあの日
私がハート型のチョコを渡したんでしたっけ
思い出してしまうのは去年の今頃
寒さに手が震えて写真がみんなブレたんでしたっけ
思い出してしまうのはそう、あの日。
もし戻ることが出来るならと今でも涙が

誤解の解けぬまま
赤い糸は解けて
引かれた後ろ髪は凍りついて解けぬまま
時計の針ばかり進んでゆく

「楽観的になりなよ」なんて励ましてくれるけど
そうじゃないの 私はあなたじゃなきゃ嫌なの
そんなことを言ってしまう自分の傲慢さが
何よりずっと嫌いなの
あなたもきっと嫌いなの


大切にしてしまうのはあなたにもらったコーデュロイ
もうサイズは全く合わないというのに
大切にしてしまうのはあなたが使ってたマグカップ
毎朝私がミルクティーを淹れてあげて
大切にしてしまうのはあなたが言ってくれた誉め言葉
「可愛」かったショートカットももう伸びきってしまったけれど
大切にしてしまうのはあなたと紡いだ思い出たち
過去のものにしてしまうのが惜しい気がして

私の持つ棘って?
「どけ!」が辛かった
私の願いが遂げられるなら
土下座でもするのに

「まだ彼が好きなの?」なんてそんなこと言わないで
そんな嘲きった目で私を見つめないで
何も彼が死んだわけじゃないならまだ取り戻せるでしょ?
私の願いもきっとあなたに届くことでしょう?
あなたの願いもきっと私に届くことでしょう?

なんて、馬鹿みたいね。


雪解けよ
元のしなやかな髪に戻せよ
青空よ出でよ
その日差しでどうか救ってよ
と願う暁

2016年12月13日火曜日

十五夜

一瞬で分かったんだ
君はショートカットがよく似合うって
僕のストライクゾーンまっしぐらだって
これは一つの運命だって

だけど分からないんだ
君から放たれる光が何なのか
とても不思議なんだ
そんなこと想ってるんだ

暗闇を切り裂くようなその笑顔が
傷だらけに見えたその心が
見た目とは裏腹な女性らしさが
月によく似ていて

来る十五夜には君に届けと指先で精一杯叫ぶだろう
君から返ってくる言葉はみなきっと輝いているだろう
来る十五夜にも指先で叫ぶのが僕なりの精一杯だろうこんな意気地ない僕にでも君はきっと光を分け与えてくれるだろう


一瞬で分かったんだ
君という人はただ者なんかじゃないと
何が凄いかなんて僕には到底見当つかないけど
君に出逢えたのは奇跡だと

だけど分からないんだ
なんでそんなに輝いてるのか
なんでそんなに優しいのか
なんでそんなに可愛らしいのか

闇を抱えたその様が
遠く離れている様が
笑顔に隠れたそのえくぼが
月によく似ていて

来る十五夜には君に届けと指先で精一杯叫ぶだろう
君から返ってくる言葉はみなきっと輝いているだろう
来る十五夜にも指先で叫ぶのが僕なりの精一杯だろうこんな意気地ない僕にでも君はきっと光を分け与えてくれるだろう

2016年12月12日月曜日

my hair is bad

あなたに褒めてもらったショートカットももうすっかり伸びきってしまった
あなたに教えてもらったアーティストももうすっかり人気が陰ってしまった
あなたに買ってもらったコーデュロイももうすっかりサイズが合わなくなってしまった
あなたにもらったはずだった思い出の数々ももうすっかり遠い過去のものになってしまった

それでも私はあなたの側に居たかった
浴槽に溜めたぬるま湯に浸かっていた
そんなことも知らずあなたは遠ざかっていった
まるで磁石のN極どうしをくっつけたみたいに

ドライヤーもかけぬまま、引かれた後ろ髪の赴くまままたあなたに近付こうとした冬の暁
でも私が一歩近付く度にあなたは三歩歩みを進めた
雪が積もった後ろ髪は引かれたまま凍りついていた


あなたに淹れてあげたミルクコーヒーももうすっかり冷めきってしまった
あなたに買ってあげたチェスターコートももう使い物にならなくなってしまった
あなたに作ってあげたハート型のチョコももう全部友達に配ってしまった
あなたに許してあげた「初めて」という言葉で得られたものは何一つなかった

いい加減キリをつけたいの
もうあなたのことも忘れたいの
もう切り替えてはいるの 私なりに
でも凍りついたままの後ろ髪を見た男たちはみな去ってゆくの

シャワーを浴びもせず、ドライヤーをかけもせずただ嘆いた冬の暁
自分で髪を解かすのはいやなの
そんなんじゃ永遠にこのままじゃないのって
分かってはいるのだけど



雪解けよ
元のしなやかな髪に戻せよ
青空よ出でよ
その日差しでどうか救ってよ

2016年12月4日日曜日

故事つけでも

「今はこれまで」と君は言い放った
それじゃ僕に引導を渡してみろよ
なんだそのしょうもない理由は
角を矯めて牛を殺すようなことはよせよ

君は痩せても枯れてもパパ,ママの、みんなの希望や期待の結晶なんだから

「終わり良ければ全て良し」と言う
自分が良いと思えるまで生き抜いてみろよ
君はこんなとこで道を誤るような奴じゃないと僕は信じてる
もっと言えば
「棺を蓋いて事定まる」と言う
それまでに世界を少しでも変えてみろよ
死んで花実が咲くものか


「蟹は甲羅に似せて穴を掘るのなら僕は」
「大事の前の小事というのなら僕は」
命だって惜しくないってか?何言ってんの?
分かった、君は絵に描いた餅だとしよう でも

「枯れ木も山の賑わい」と言うくらいだから君の命も捨てたもんじゃない

今ここで終えれば「酔生夢死」
命懸けの出産も水の泡だ
でもまだ君は一日の菖蒲(あやめ)
変われるだけの時間がある
もっといえば
君の死で報われる者などいない
みんなを罪悪感に苛ませるだけ
死んで骨は光るまい