2016年12月4日日曜日

故事つけでも

「今はこれまで」と君は言い放った
それじゃ僕に引導を渡してみろよ
なんだそのしょうもない理由は
角を矯めて牛を殺すようなことはよせよ

君は痩せても枯れてもパパ,ママの、みんなの希望や期待の結晶なんだから

「終わり良ければ全て良し」と言う
自分が良いと思えるまで生き抜いてみろよ
君はこんなとこで道を誤るような奴じゃないと僕は信じてる
もっと言えば
「棺を蓋いて事定まる」と言う
それまでに世界を少しでも変えてみろよ
死んで花実が咲くものか


「蟹は甲羅に似せて穴を掘るのなら僕は」
「大事の前の小事というのなら僕は」
命だって惜しくないってか?何言ってんの?
分かった、君は絵に描いた餅だとしよう でも

「枯れ木も山の賑わい」と言うくらいだから君の命も捨てたもんじゃない

今ここで終えれば「酔生夢死」
命懸けの出産も水の泡だ
でもまだ君は一日の菖蒲(あやめ)
変われるだけの時間がある
もっといえば
君の死で報われる者などいない
みんなを罪悪感に苛ませるだけ
死んで骨は光るまい

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