2022年6月2日木曜日

Serment(第1稿)

互いに傷を刺繍しあって
「なにその模様」って笑いあう休日と
二人の空母から飛び立つその前に
「行ってきます」を交わしあう平日を




人生の大洋を漂って
巡り逢う
太陽よ 貴方よ
慟哭を乾かし世を照らし
彷徨をほどく澪標

心をも焦がすほどの灼熱を
冷めた声であしらうのも
愛よ愛 弱いの この齢でも
理解ってる二人での戯れ事よ


時を転がし続けていると
万華鏡のように煌めいて 愉しくて
永遠に美しさに見惚れて
日が暮れるわ 一生を呉れるわ



些細な溝を踏み抜きあって
「なにその思想」って憎みあう平日と
二人を空虚から連れ出すこの匂いに
間違いはないと確めあう休日を

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