2017年12月28日木曜日

空と花弁

少しの残響とペトリコール
貴方は今も何処かで白い息を吐いて
湿気た部屋の窓はまだ
水浸しの床を私はまた

とっくに根腐れした花を見て
「水やりのつもりだった」なんて釈明して
どうにもならない それでもやめられないのは
どうしようもないから


「ねえ、ごめん。」


なけなしの思いを全部吐き出した後に出てきたこの感情は偽物なのかな?
「嫌だよ」「ああ嫌だ」って苛まれているのも演技なのかなって私は


拭った


少しの温もりとビターテイスト
私はあの日此処で蒲団を被って
覆った埃の粒は舞った
練りきれぬ言葉は未だ

とっくに腐ったユリ根を頬に
含み笑いは瞳を渇かしていって
進んでいく それでも踏み出すことができず
何度でも思ってしまうのさ


「助けてよ。」


宛無しの思いにだいぶ涙した後に出てきたこの感情は認めたくないな
「忘れなきゃ」「片さなきゃ」って、偽物で演技だとしても仕方ないのかなって私は



乾いた




空は私をたくさん抱え雨雲を生んだ
逆さの花弁を開こう その下には私と幸せ
貴方なんかびしょ濡れになって風邪でも引いてしまえば
そうしてしまえば、私は

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