君とやってきた温泉街
なんかロマンチックだねって微笑みあって
お互いの悪いところなんて湯気に包まれたままで
90℃の熱気
のせいかどうかは分からないけど
二人の気持ちは完全に茹であがっていたね
いつまで僕らはこうして笑顔でいられるんだろう
まだ「永遠」とは断言できなくて
あとは口から出すだけだというのに
まだ肺に留まっていた
君と頬張った温泉饅頭
とっても美味しいねって微笑みあって
それが君がいたおかげだなんて気がつかなくて
硫黄の腐卵臭
のせいだったのかもしれないね
二人は二度とない時を過ごしていた
いつになったら僕らの心は落ち着いてしまうんだろう
いつまでも恋をしていたくて
あとは口から出すだけだというのに
もう肺に棲みついていた
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