2017年6月12日月曜日

ざあざあと降りしきる

降りしきる雨に嫌気がさして
ずるずる道を歩いていく
視界はかすむ 暗い空
町に響いていく音

傘で防ぎきれない横殴りの雨が肌に触れて寒いよ
おかげ様でプランが全部台無しになったよ
電車は人が溢れかえって狭いよ
独特の嫌な匂いが鼻をさすよ

その一定の周期は単調な日々の繰り返しを
変わらない現実を
冷たく笑って突きつけてくるんだ
その態度がいやに癪に障って
消えてしまえよって
ただ意味もなく水たまりを踏み潰している


降りしきる雨は止む気配を見せず
ずるずる側溝を流れゆく
視線は落ちてた 跳ねる粒
町に響いていく音

てるてる坊主も雨ざらしになってボロボロだよ
おかげ様で楽しみが全部ぶち壊しだよ
洗濯物も取り込む直前でふりだしに戻ったよ
ジメジメしてて今にもカビが生えそうだよ

「雨は農作物には必要」「恵みの雨だ」って
引き起こす厄介事を
あざけて正当化してくるんだ
その態度がいやに癪に障って
消えてしまえよって
ただ意味もなく水たまりを踏み潰している


雨雲は今ものうのうと、のうのうと居座っている
対して僕は今ぎちぎちと、ぎちぎちと詰め込まれている
その雨は今もざあざあと、ざあざあと降りしきっている
対して僕は今ぜえぜえと、ぜえぜえと咳き込んでいる

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