憧れた幸せも
立ち現れたしがらみを前に
押し通せるほどの理屈も見当たらず
鈍感な人々を羨んだり
導いた正論も
朽ち果てた現実を前に
固辞できるだけの強さも持ち合わせぬ
弱い自分を呪ったり
振りかざされた偽善に
少しずつ削られて
素直に喜べない自分に差したのは
光ではなく嫌気だ
今を嘆いても
明日を憂いても
届かない苦しみを溢しても
目の前にずっと
立ち込めるhollow
壊れてく身体を少しでも
救える術などないのか、もう
囚われた衝動は
当為の檻の鍵を抉じ開けて
ただ張り巡らされた有刺鉄線に
徒労と悲観的結末を憂えたり
備わった心身は
塗りたくられた
0 件のコメント:
コメントを投稿