2017年10月21日土曜日

僕∈世界、君∈世界

僕の世界地図の最南端,最北端,最東端は君だった

僕の世界の半分以上を君は占めていたんだ

ひとりひとりに見えている世界は違うだなんて常識も

見落としてしまっていた まさしく「恋は盲目」だ




僕にとっての君が、かけがえがない様に

君にとっての僕もそうだと思い込んでいた


痛い目を見た




ヨーロッパの存在を知った日 地図が塗り替えられた日

それでも僕は必死に君を大きく描いたんだ

だがその反動で自分を小さく描いてしまった

と思っていたがあれは君の世界地図での大きさと同じだった








僕の世界地図の最南端,最北端,最東端は海になった

その先に何があるのか君も知らぬようだ

手立てもないのに望んだところで叶わないだなんて常識も

見落としてしまっていた まさしく「恋は盲目」だ



僕が君とその"先"へと行きたいと願うように

君も僕とそう願っていると思い込んでいた


「酷い夢を見た」



"一起 去 新世界 口巴!" 覚えたての言葉で君を誘った日

「ごめんなさい」で全てが挫かれた日

あれ以降もう怖くなって、夢を見るのは

やめにして狭くて古い世界地図を使い続けることにしたんだ

0 件のコメント:

コメントを投稿