2017年10月21日土曜日

あとがき


いくら連ねど届かない

こんなの後付けに過ぎない

それでも溢れてやまない

それ故文字にぶつけるしかない




うまくいえないこの気持ちに名前がついていて欲しかった

僕はいつだってないものねだり

ねだるだけで寝転がる

吐く息吐く息がため息




筆まめが出来たら僕は思うのだろう

「これだけ僕は好きだったのに」って




書き直されていく恋文はどんどんと枚数を増す

ああ 君の反応が見てみたい

捨てきれないよ 捨てきれないんだ

押し付けないで 伝わってくれよ

なあ










連ねる度に辛くなる

こんなもの徒労に過ぎない

それでも溢れてやまない

行き場を失って...



叫べる広大な無の空間へ





声が嗄れたら僕は思うのだろう

「冬の名前の君が突きつけた現実は冷たすぎる」って





書き直されていく感情はどんどんと事実を見失う

もう僕の言う"君"は君じゃない

まだ好きでいたいよ 好きでいたいんだ

押し付けないで 許されてくれよ

なあ

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