青かった日々
「あなた」という鏡に写っていたのは
僕の歪みと馬鹿でした。
枯れ果てた日に
「あの日」の写真に写っていたのは
救いようもない僕と、
苦しげな顔のあなたでした。
嗚呼青春とは独りの日々で
手を握りあっても
もう片方の手で握った刃を振り回して
傷に悶えた
放たれた日に
僕の瞳に写っていたのは
散りばめられた哀しみと
底をつくような安堵でした。
辛かった日に
「あなた」という鎖に縋ったのは
僕の甘えと邪魔でした。
「無」と化した日々
あなたの詩を綴っていたのは
飲み込めぬ馬鹿さ故の
高尚な赤ちゃん帰りでした。
嗚呼青春とは過ぎ行く日々で
先走り過ぎるか手遅れかの
どちらかでもどうにかなってしまって
それでも今日に
この歌をそっと口ずさむのは
「優しさ」の簑を被った
傲慢と不甲斐なさでしょうか。
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