また1年が経った
こんな日くらいは。
いや、「こんな日にならなければ」...?
しゃぼん玉は壊れていく
あの日の涙で作ったしゃぼん玉は
洗濯糊をたくさん混ぜはしたけれど
「もうこれだけ月日が経ってしまったからね」
元通りに過ごすということは
しゃぼん玉も見えなくするということ
あれからどれだけのことを忘れてしまった?
「ちゃんと」前だけを向いて
エウリュディケーを牽いて
何とか歩き続けてきたんだけど
落ち着いた今振り返って
私もしゃぼん玉を吹いてみようと思う
風化していくことは仕方がないけれど
少しでもそれを、少しでもそれを
遠い未来へ
そんな僅かな償い
しゃぼん玉は、興味津々に見つめる子供たちのもとへ
そうだよ、「あのね...
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