2019年10月3日木曜日

black chocolate(アーカイブ)

可視化するカーストの中で
独り、いやいつもの通りを装う僕
「チョコも青さも必要ないし。」
「何も返せず気後れするし。」

そんな中転がり落ちてきた
「ああ、いいよ。食べちゃって。」
断れもせず口に含んだ幸福はとても、とても甘かった

知ってるんだ
タイムラインを遡ったから
遅くまで愚痴を吐きながら作ってた、そのことを
でも「ありがとう」だなんて
「美味しかった」だなんて
言える質でもないな
ふっと苦味が広がった

black chocolate
こんな日々にも僅かに甘さがあって
black chocolate
その甘さを知った僕はより強く苦さを意識していくんだろう


可視化する優しさを前に
独り、ふと想いを募らせてしまう僕
「何か僕にも返せるのかなあ。」
「そしたらも少し貰えるかなあ。」

そんな中転がり込んできた
「ああ、いいよ。食べちゃって。」
断る余地なく頬張った悲報はとても、とても、苦かった

気づいてたんだ
もうずっと遥か前々から
君の表情がその時々だけ晴れ渡るそのことも
でもそんな君も好きなんだ
正直可愛いと思うんだ
なんて言えやしないや
ふっと甘味が零れ出した

black chocolate
こんな日々にも僅かに甘さがあって
black chocolate
その甘さを知った僕はより強く苦さを意識していくんだろう

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