粉々になった
見えなくなっていった
でも消えはせず溜まっていた
今もまだ蝕まれてる
micro plastic
素敵な服に包まれたピースや
撫でた小さな頭の愛しさ
ひとつひとつが鎖のように繋がって
色とりどりの「日々」を形成した
/寂しい冬の夜のご飯だとか
ショーウィンドウ越しのダイヤの指輪
ひとつひとつが鎖のように繋がって
「理想」を形成した
「今はまだプラスチックで象るほかないけど
いずれは金や銀で」
/「今はまだキスくらいで赤らんでしまうけど
いずれは貴方と共に」
綺麗だと思った
そうだね、と微笑んだ
いつしかその微笑みは
筋肉に支えられてた
"beautiful" plastic
貴方の繰り返す「ごめんね」とか
自分本位なその態度とか
ひとつひとつに少しずつ削られて
「日々」は彩りを失っていった
溜めに溜めこんだ我慢さえも
堪えきれず溢れそうになるよ
ひとつひとつは小さかったかもしれないけど
ヒビは看過ごせなくなった
「出たよまた 下らない世間話 聞いてやってきたけど
こっちだって暇じゃないんだ」
/「痛いよまだ "貴方の為に"って自分を棄ててきたけど
流石に分かって」よね
砕けてしまった
もう戻らなくなった
その事実の粉末を
呑み込み忘れようとしたんだ
my poor thinking
粉々になった
見えなくなっていった
でも消えはせず溜まっていた
今もまた蝕まれてる
micro plastic
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