2019年10月5日土曜日

micro plastic (アーカイブ)

粉々になった


見えなくなっていった


でも消えはせず溜まっていた


今もまだ蝕まれてる








micro plastic









素敵な服に包まれたピースや

撫でた小さな頭の愛しさ

ひとつひとつが鎖のように繋がって

色とりどりの「日々」を形成した


/寂しい冬の夜のご飯だとか

ショーウィンドウ越しのダイヤの指輪

ひとつひとつが鎖のように繋がって

「理想」を形成した



「今はまだプラスチックで象るほかないけど
いずれは金や銀で」

/「今はまだキスくらいで赤らんでしまうけど
いずれは貴方と共に」






綺麗だと思った



そうだね、と微笑んだ



いつしかその微笑みは



筋肉に支えられてた









"beautiful" plastic









貴方の繰り返す「ごめんね」とか

自分本位なその態度とか

ひとつひとつに少しずつ削られて

「日々」は彩りを失っていった


溜めに溜めこんだ我慢さえも

堪えきれず溢れそうになるよ

ひとつひとつは小さかったかもしれないけど

ヒビは看過ごせなくなった



「出たよまた 下らない世間話 聞いてやってきたけど
こっちだって暇じゃないんだ」


/「痛いよまだ "貴方の為に"って自分を棄ててきたけど
流石に分かって」よね




砕けてしまった




もう戻らなくなった




その事実の粉末を



呑み込み忘れようとしたんだ















my poor thinking





























粉々になった










見えなくなっていった









でも消えはせず溜まっていた












今もまた蝕まれてる


























micro plastic

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